これぞ本場の食べるラー油「老干媽」
老干媽!昔ながらのおばさん(失礼!)もウォーホル風でポップだぜ!これぞ本場の「食べるラー油」、本場・貴州の可愛娘ちゃんにもインタビュー!
かれこれ数年前になるのだが、「辣媽」という言葉がここ中国で流行っていた。ホットなママ、つまり、ちょいとセクシーで若々しいスタイルのお母さんのことだ。当時の上司とミニスカ+ロングブーツ(上司もそんな格好で授業してるのだ)で「あたしたっちって、辣媽よね〜❤」なんて言い合ってたもんです、はい(言ったもん勝ち)。
と、なんでそんなことを思い出したのかというと、今年になってから「ある」ブツをやたら好んで食べているからに他ならない。そう、瓶のラベルには、てらいも無くお顔がばっちり印刷された「老干媽」シリーズ。まあ、率直に言えば「食べるラー油」、これまた好い具合に辛いのだ。ボウルいっぱいのサラダにドレッシング代わりにして食べるのがお気に入り。銀シャリにもばっちり合います!と断言しちゃう。
と、大絶賛しているものの、実はこの調味料の本当の使用方法をあてくしは知らない……。そこで!生産地貴州出身の辣媽予備軍の美女(笑)ラーちゃん(あ、ラーって辛いイメージの名字だ!漢字は違うけど)にインタビュー。
★教えて!本場の老干媽★
Q1. 貴州で老干媽はどんなサイズで売られていますか?スーパーでは大きくても高さ15センチ程度のものですね。
A1. うちで使っているのは自家製の唐辛子だよー!でもスーパーに売ってる老干媽は便利ね。
Q2. 貴州では子どもの頃からこんなに辛いものを食べているのですか?
A2. そうだね、少なくともうちは子供の頃から食べてた。昔から小学校の外で常に売られてる「辣条」とかは今売っているのと違って、とーっても辛かったよー。ちなみに朝ごはんも辛いものいっぱいだよん。
Q3. 私の愛用しているのは「辣三丁油辣椒」「精制牛肉末」です。それぞれのおススメの使い方を教えてください。(例えば野菜を炒めるとき、とか、キュウリに付けて食べる、とか)
A3. 今うちには剁椒しかないので、なんとも言えないけど、ん〜、普通は白菜と豚肉の炒め物かなぁー。ま、炒め物ならなんでもいいよー!
Q4. ちなみにこのおばさんの写真は昔からあるのですか?彼女は当時の「辣媽(イケてるセクシーなママ)」なのですか?
A4. あの写真は昔からあるの。若いうちに夫を亡くした彼女は当時47歳、昔の田舎の婦人のように、字もあんまり読めないけど、一人で老干媽を売り始めたんだよ。凄くない?
Q5. 「老干媽」について、みなさんに一言!
A5. 老干媽はとても美味しくて、いろんな味があるんだ、ぜひ食べてみてください!
なるほど〜。辣媽にはそんな過去があったのか。ちょうどあてくしも、辣媽(当時)と同年代。巷はクリスマス直前、紅色に浸食されている。こうなったら、この真っ赤な「老干媽」をもりもり食べて、冬の寒さを体の中から吹き飛ばし、おばさんに負けないくらいの辣媽になってやるぅ〜!
筆者プロフィール
[ヘイワード 順]
母、妻、日本語教師、ライター、女の5足のわらじ(1足減りました)を履いて、今日も広州中をぱたぱたと、なんでもかんでも「なんとかなるさー」で乗り切ります!広州9年目突入、中国語は相も変わ らず駄目駄目レベル。夜ごはんの主食はやっぱりビール。