ど・ローカルグルメ「腹を鳴らせば」第16回
「又下饭又下酒」なローカルグルメここにアリ!!
食べ過ぎ&飲みすぎ(?)注意!!
単刀直入に言おう、啤酒(pi2jiu3/ビール)が好きだ。普段、朝起きてからコーヒーを飲んで、日中も引き続きコーヒー、日が暮れれば(たまにまだ暮れてなくても……)迷うことなくビールを開ける。1日の中で、飲み物はコーヒーとビールしか口にしないという日が多々ある。同じような方がいらっしゃれば是非(SNSの)相互フォローを(笑)。
先日、近所のコンビニ美宜佳(mei3yi2jia1)でビール好きなら心穏やかではいられないとある活动(huo2dong4/値引き等の販促)があったのだ。なんと、缶ビールが一箱(24缶入り)42元。それだけでももちろん買う気満々なのだが、さらに支付宝(zhi1fu4bao3/Alipay)で支払いをするとなんとなんと更に10元引きになるというまるでお盆と正月(国慶節と旧正月?)が一緒に来たような状況。つまり、一箱32元、1缶あたり1.33元(約20円!!)、そう、もはや水より安いのである。水を使って生産されているはずのビールが、その水よりも安いという不思議、中国七不思議の一つに認定されても誰も異議を唱えないはず……ちなみにこの活动の期間中、我が家は5箱(120缶、笑)購入させていただきました、ごちそうさまです(笑)。
というわけで今回は、ビールとの相性もお任せなローカルグルメをご紹介。その名は「麻辣香锅ma2la4xiang1guo1」。
この「麻辣」という味覚、こちらのコラム第13回の「重庆小面」のときにも出てきたのが記憶に新しい。麻辣香锅も調べてみると重庆小面同様、どうやら発祥は重慶のほうらしい。重慶発祥でおいしいグルメがこんなにあるなんて、重慶に呼ばれている気がしてならない……。
麻辣香锅は肉や野菜、海鮮、麺類など、自分の好きな具材をチョイスして、麻辣の味付けをベースに炒めたグルメである。やや濃いめの味付けの麻辣の風味がいろんな具にいい感じに絡んでいるので、これをおかずにご飯を食べるとこれはもうなかなかの「下饭xia4fan4(ご飯が進む)」ぶりである。更には麺にもしっかりと味が絡んでいるので、この麺をおかずにご飯というのもイケてしまう。メンズ諸君ならご理解いただけると思うが、ラーメンや焼きそばをおかずにご飯を食べる感覚である。要はジャンキーな食べ方である笑。そしてそこにビール!!濃いめのピリ辛がビールの爽やかさ・おいしさを何倍にもしてくれ、これでもかというほどの「下酒xia4jiu3(お酒が進む)」ぶりである。
近年の中国の急激な発展ぶりは今や世界中が認めているだろう。中国に実際に住んでいてこそ感じることがもちろん多く、このご飯屋さんもそうである。お店に入って注文しようと思ったら店内に誰一人店員がいないのである。仕方がないので奥まで行って、厨房にいる人に注文したいというと、テーブルのQRコードをスキャンして注文してと。注文から決済まですべてがスマホ完結、これぞ中国の発展ぶりだとまざまざと体験させられた瞬間である。
と、最後真面目に中国ご飯屋さん事情を書いたところで筆をおかせていただきます。と同時に、本日もビールを開けさせていただきます。お疲れサマでした(笑)。百聞は”一食“にしかず、是非ご賞味あれ。
翻滚吧!麻辣香锅(江泰店)
住所:広州市海珠区江燕路59号首層自編117号
時間:10:00~23:00
佐藤健太
通称さとけん、中国歴6年。中国在住当初より、住まいが中心から遠く、周りにはローカルグルメしかなかったこともあり(?)日々ローカルグルメを食す毎日。今では明らかに現地人しか行かないであろうご飯屋を攻めるスタンス。近頃は何なら言動が現地人よりも現地人と言われる始末。一番好きな食べ物は妻の手料理、本職はフクヅクリ。