お茶の販売・作法は「玲ちゃんのお茶屋さん」広州

2018/07/11

美味しい中国茶を味わい、
美味しい中国茶の作法を知る……
茶葉の質を一番に考える玲ちゃんから
中国茶について教えてもらおう! 

 

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湖南農業大学で茶学を専門とし、2002年に卒業後は家族と一緒にお茶関係の仕事をしていた玲ちゃん。茶葉に夢中になり、2010年にはここ広州でお茶の専門店「玲ちゃんのお茶屋さん」を始めた。そんな玲ちゃんのお気に入りは普洱茶(プーアール茶)だ。

玲ちゃんは良質の茶葉を求め、2014年には10人ほどの茶葉専門チームを結成した。その中には産地で茶葉を炒る職人も含まれている。この職人は13歳から仕事を始め30年以上の経験があるというベテランだ。この茶葉を炒るという作業はとてもデリケートで、ものによっては職人が鉄鍋で手炒りもする。どの産地にも専門の職人が存在しているのだが、他の産地の茶葉は炒ることができないというほど特化している仕事なのだそう。

 

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雲南省シーサパンナは国内有数の茶葉の産地。古くから続く6つの茶山があり、「一つの山には一つの味あり」とも言われているほど、茶葉の種類が豊富である。毎年春になると、玲ちゃんはそのシーサパンナへ赴き、その中のどこの茶葉にするか、茶葉作りの工程は丁寧かどうかなど、自らの目で確認をする。「質」を求めているからこそ、自身が納得できないものは販売しない。だから玲ちゃんはたとえ量は少なくとも、高品質な茶葉を店で扱っている。特に高級茶葉になると、事前予約をしなければ手に入れられないほどである。

 

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今年の茶葉のおすすめは2種類。一つは黒茶で「布郎古村」という銘柄。プーアール茶独特の濃厚な味、強い香りが特徴で、ほのかに甘さが感じられる後味のお茶だ。価格(※)は400元/200g。

もう一つは白茶の「白毫銀針」と「白牡丹」だ。海外でも有名な茶葉で、どちらも淡い甘さが感じられ、「一年でお茶、三年で薬、七年で宝」という言葉通り、風邪をひいたときには薬代わりにもなるという。白毫銀針は150元/50g、白牡丹は50元/50gだ(※)

 

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玲ちゃんのお店では茶道具も扱っている。主に景徳鎮と紫砂壺だ。日本でも有名な景徳鎮は江西省が産地の陶磁器。紫砂壺は江蘇省宜興のものだ。取り扱いの理由は2つ。1つは良質のお茶と綺麗な茶器の組み合わせは、見ているだけで心地好くなるものだから。もう1つはどちらの茶道具も高温に耐えうるもので、素手で触っても問題がないからだとのこと。

 

 

 

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お茶の優れている点として、当然ながら体に良いことが挙げられる。ペットボトルのお茶と違い、その都度自分で淹れるお茶は味も香りも格段に違う。砂糖や香料など余分なものが含まれていないので健康的、肥満防止にも役立つ。また、お茶はビタミンなどを含んでいるので、病気になりにくいだけでなく、長期間お茶を飲み続けるとシミやシワが出にくいなど、肌に良いことも多いという。

玲ちゃんのお茶屋さんでは、茶葉や茶道具を販売するだけではなく、中国の茶道教室も行っている。内容は茶葉の作り方、茶葉の品質判定などお茶に関する紹介、そしてお茶の淹れ方がある。価格は90元/1.5〜2時間だ。お茶の馨しい香りに包まれて、心穏やかに、端正に。お茶の作法を学びながら身も心もリラックスしてみては。

※)記事内価格はPPW読者限定価格(PPW持参またはWeChatアカウントクーポン提示)となります。

 


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玲ちゃんのお茶屋さん
住所:広州市天河区珠江新城華利路21号遠洋明珠大厦西座607号室
電話:(86)188-1924-8921
時間:9:30~21:30

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