殿方 育児あそばせ!第28回
家族で一時帰国編
実は今、家族で日本に一時帰国中だ。ということで、数回にわたり日本での一時帰国中の出来事を記事に取り上げていきたい。
一時帰国用の航空券を手配してから日に日に日本のオミクロンの状況が悪化し、まさか感染者過去最多人数を記録した日に中国から日本に帰国することになるとは思ってもいなかったが、引き返すこともなかなか厳しい状況なので、感染症対策を最大限に気を付けつつ、広州白雲空港に向かった。早朝だったこともあるのか、空港の国際線出発カウンターそして空港ロビーはガラガラ。事前に書類等も用意していたのでスムーズに搭乗ゲートまで辿り着き、いざ日本に向けて出発。
約4時間のフライトを経て、約1年1か月ぶりに日本の地に足を踏み入れた。
まず最初に、イチロー選手の広告でお出迎え。日本人がいて日本語が沢山書いてある!(当たり前だが)1年帰らないだけでここまで日本が懐かしく感じるなんて予想外だった。それにしても日本のトイレ。本当キレイですねぇ……。
そしてここから空港検疫が始まる。丁寧に等間隔に並べられたイスに座り、係の方の指示を待つ。必要書類のチェック→PCR検査→隔離中の説明→検査結果受け取り→税関
ざっとこんな流れだっただろうか。なんだかんだで3時間かかった。係の方々は丁寧に対応してくださり、心から感謝しかない。しかし、防護服だらけの係員がいる中国からやってきた身からすると、簡単なマスクやメガネのみで素手で対応する係の方の身の安全の方が、内心、気になってしまった。
そして、やはり大変だったのが子供たち。子供たちにとって、3時間黙って静かに座って待つなんて無茶な話。と分かっているものの、空港検疫で毎日100人近く出ている状況からして、大人しくイスに座っていてほしい。しかし、無闇に壁や手すりを触ってみたり、目をかく、お腹が減ってお菓子食べる時に自分の手を舐める……終わったな。本来であればどれだけ厳しく怒ってでもそういった行為は止めさせるべきではあるが、限界があるなと思った。
この記事を書いているということは、幸いにも空港で感染することは無かったが、中国から日本へ子連れで帰国する方は空港ロビーでは最大限に気を付けて頂きたい。特にPCR検査の結果を待つ時に、中国からやってきた乗客だけでなく、様々な国からやってきた乗客と同じエリアで長時間待機することになる。もちろん、ソーシャルディスタンスは保たれているが、最も心配になる瞬間だと思う。
(※ちなみに成田空港での話なので他の空港の状況は不明)また、どこの空港も自販機や売店はほぼ無いので、中国の空港で搭乗前に水を確保するか、機内で確保することをお勧めする。PCR検査結果待ちの際に『おやつなどの軽食を食べていいよ』と子供にやさしい係の方が促してくれるので、手で直接使わないで食べられるおやつ等もあるといいかもしれない。ぱっと良い例が思いつかなく申し訳ないところだが。
こんな感じで波乱の一時帰国体験談が始まった。現在は埼玉の自宅で隔離中となるが、次回以降も一時帰国にまつわる内容を執筆していきたいと思う。
また、日本での感染症対策は最大限に気をつけつつ、一日も早く日本の新型肺炎の状況が落ち着き始めるよう祈るばかりだ。
Ryosuke Yoshida
埼玉出身、大阪生活は12年。中国語初心者・初の海外生活ということで右も左もわからない状態ですが、世界埼玉化計画推進の為、広州に家族(妻・長男6歳・長女2歳)とやってきました。広州在住日本人の先輩方に助けられ徐々に行動範囲と会話力が広がってきたところです。趣味はゲーム。仕事もゲーム。好物はビールと十万石饅頭、そこらへんの草。