シーズン到来!上海蟹

2023/10/04

広東語で大開蟹(ダイザップハイ)と呼ばれる上海蟹。市場(しじょう)には9月中旬頃から出回り始め、翌年2月頃まで楽しめるが、特に10月から11月中旬は、メスの上海蟹が究極に美味しくなる時期。蟹みそと卵が絶妙なバランスで、濃厚な味わいを堪能できるのだ。一方、オスが旬を迎えるのは、11月下旬頃から。冬眠に備えてさらに身体が大きくなり旨みが増すうえ、白子のもちもちとした食感が堪らない。1

この時期、多くのレストランで上海蟹を堪能できるコースが用意されるが、街中でも生きたカニを売る小売店や専門店が至る所で見かけられるようになる。なかでも銅鑼灣にある老三陽大閘蟹專門店は、香港で最も有名な上海蟹の専門店。普段は中華調味料や冷凍食品、ちまきなどを扱うが、シーズンになると大小様々な上海蟹が並ぶ。このような店では、上海蟹を購入すると、蒸す際に使うシソの葉やショウガ、黒酢タレも付けてくれる。

調理法を知っていれば自宅でも楽しめる上海蟹。その蒸し方を簡単にご紹介しよう。
調理法)
1. まず生きているかを確かめよう。生きていればお腹を押すと目が動く。生きていなければ食べてはいけない。
2. 紐で縛ったまま、歯ブラシなどで丁寧に汚れを落とす。さらに、できればビールや塩水などに浸して汚れを取る。
3. 鍋にシソの葉と水を入れ沸騰させる。
4. 縛ったままのカニを、蟹みそが流れ落ちるのを防ぐため、甲羅を下にして蒸し器や皿に乗せ、ショウガを上に置いて20分ほど蒸す。

もちろん足の部分も食べられるが、上海蟹はミソを楽しむもの。その濃厚さに、一度食べたらこの時期が待ちきれないほど病みつきになることだろう。

街中で売られる上海蟹。大きさによって値段が異なる

街中で売られる上海蟹。大きさによって値段が異なる

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