カバーストーリー 2022年6月第3週号「中国で夏至に食べるものとは?」

2022/06/15

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image3 夏至は「夏に至る」という文字通り、一年のうちで夏の盛りを迎える頃をいう。今年は6月21日とされ、一年で日照時間がもっとも長く、太陽の力がもっとも強まる日だ。夏至を過ぎると本格的な猛暑の始まり、梅雨明けも間近とされている。

広東省汕頭市には北回帰線標志塔があり、夏至の日は太陽が地面と垂直に来る現象を観測できる。この付近で人々は夏至の季節になると、地表に竿を立て、影がないことを観察し、夏至の到来を感じることも風物詩となっている。

image1 清朝まで祝日だった夏至は、古くから収穫を祝い、祖先を祀り、豊作を祈る大切なイベントであった。「冬至には餃子、夏至には麺を食べる」という言い伝えがあるように、夏至に麺を食べることは中国では古くからの風習。なんでも、夏至の時期に麦の収穫が始まるので、麺を食べることは「初物」という意味合いがあるらしい。
image0 そのほかにも夏至の食べ物として、ライチや犬肉(だいぶ減った慣習だが、田舎ではまだ見られるという)も有名。また、夏が深まるこの頃から本格的に涼茶や酸梅湯など夏バテ防止の飲料が市場に出回るようになる。うだるような暑い夏が始まる。くれぐれも夏バテしないよう読者の皆さま、お気をつけを。(PPW編集部)

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