ど・ローカルグルメ「腹を鳴らせば」第3回

2018/12/27

「中大」と言う名の戦場で戦い疲れたらここで腹ごしらえ!?

戦士じゃない人にだってもちろんオススメの「中大グルメ」!!

いつもおばあちゃんが笑顔で迎えてくれる

いつもおばあちゃんが笑顔で迎えてくれる

広州にある「中大」をご存知だろうか。そう、もともとは「中山大学」を略してそう呼ばれるのではあるが、それとは別で、中山大学前にある世界最大の生地市場を主に指すことが多い。その生地市場はめちゃくちゃ大きく、広州で一番人が密集していると言っても過言ではないくらいたくさんの人々が毎日毎日生地を求めてやってくる。ひたすら山のような人々が行き交う様子はまるで戦場であり、僕は職業上ほぼ毎日中大に行くのだが、自分はその戦場で戦う戦士という呼び方が適当かもしれない。戦場で戦っていたらもちろん腹も減るし、腹ごしらえが必要になる。中大は中国各地から人が集まってることもあり、各地のローカルフードが点在しており、僕はそれらを勝手に中大グルメと称している。

その中大グルメの中から、今回は特にオススメの「潮汕腸粉」をご紹介。

まず「腸粉」と言えば、ご存知の方は中国現地の朝ごはんやヤムチャなどで見たことがあると思う。同じ腸粉でも、潮汕腸粉はそれらとは似て非なるものというか、初めて食べた時は腸粉のイメージが180度変わる衝撃を受けた。

どのトッピングもおいしくていつも悩む…

さて気になるメニューだが、基本は腸粉のみで、トッピングする具材を選ぶ。

例えば、しいたけと豚肉、牛肉、エビ、イカ、などの具材がある。その中でも僕が特に一押しなのが牡蠣である。日本で牡蠣というと、普段日頃からしょっちゅう食べるということはあまりなく、値段もややお高めで、どちらかというと少し特別な食材の括り。だが中国ではそんなイメージとは裏腹で、他の食材とほぼ同じ値段でお手軽に、更には惜しみなくゴロゴロと入っており、日本ではなかなか味わえないお得感がある。

潮汕腸粉は調理後が肝で、蒸しあがった腸粉に、ひたひたになるくらいに特製の出汁をかける。この出汁こそが潮汕腸粉の一番の特徴であり、他の腸粉と大きく違う部分なのである。この出汁に、腸粉、具、麺を絡めて食べると・・・これがたまらなくおいしい!!朝ごはんなどの腸粉を食べたことのある人にこそ是非これを試してほしい。僕と同じようにイメージがガラッと変わること間違いなし!!

 

麺追加も必須

麺追加も必須

最後に中国ローカルフードあるある。口頭で料理を注文すると、言葉で中国人じゃないとお店の人が気付き、何人かよく聞かれる。日本人だと教えると、珍しいこともあってか話が弾み、それによって顔がすぐに覚えられやすい。次に行った時に、「おおまた来たか」という雰囲気に。3回目くらいになると、もはや中国人男性特有の?あごをちょっと突き出す挨拶を交わせるくらいになる。そのときに僕は麺とさらに腐竹(湯葉)を追加したのだが、お会計のときに値段を聞いたら、その追加分はサービスでいいよとおまけしてくれたのである。このお店だけでなく、ほかにもローカルのお店でこのようなサービスをしてもらったことは1度や2度ではない。外国人だからなのか、もともとサービス旺盛なのか・・その度に中国って悪くないなとしみじみ思うのである。

 

見よ、この溢れんばかりの出汁と牡蠣!!

見よ、この溢れんばかりの出汁と牡蠣!!

話がそれたが、さとけんが選ぶ中大グルメNo.1の潮汕腸粉、百聞は”一食“にしかず、是非ご賞味あれ。

 

 


金記潮汕腸粉
住所:広州市海珠区康楽西約新区九巷五号
時間:7:00~20:00

 

Untitled-1

佐藤健太
通称さとけん、中国歴6年。中国在住当初より、住まいが中心から遠く、周りにはローカ ルグルメしかなかったこともあり(?)日々ローカルグルメを食す毎日。今では明らかに現地人しか行かないであろうご飯屋を攻めるスタンス。近頃は何なら言動が現地人よりも現地人と言われる始末。一番好きな食べ物は妻の手料理、本職はフクヅクリ。

Pocket
LINEで送る