ど・ローカルグルメ「腹を鳴らせば」第23回

2020/08/26

dolocal
あつっ、からっ、うまっ!!
夏に食べたくなるマーラーグルメ

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グツグツした状態がまたそそられる

グツグツした状態がまたそそられる

 いやー、夏ですね。広東省に2、3年住んだことのある方ならご理解いただけると思うが、広東省の夏は1年のうち10ヶ月くらいありますよね?(笑) とは言っても、今のこの時期が暑さのピークで、日中の最高気温35℃前後が連日続くと、さすがにもう口癖は「太了/tai4re4le(暑すぎる。。)」になってしまう。最近この暑さのせいか僕のカラダは辛いものを求める今日この頃。

 中国で「辛い」の代表と言えば以前にも何度か紹介したことのある「麻辣/ma2la4」。「花椒/hua1jiao1(かしょう、山椒の仲間)」と「辣椒/la4jiao1(唐辛子)」のダブルダッグによる舌が痺れるように辛い味覚である。この「麻辣」が、今日本でも受け入れられ始めているのはご存知だろうか?

 中国に「麻辣」味のおいしい「零食/ling2shi2(おやつ)」の一つに「麻辣花生」というものがある。中国住み飲兵衛ならお酒のアテにお供させたことのある方は多いのではないだろうか、お酒が進んでしまってしょうがないアレ笑。この「麻辣花生」がなんと日本で「マーラーピーナッツ」として某コンビニでもここ最近販売され始めているのである。「麻辣」は日本語でそのままマーラーと訳され、マーラーの日本輸入&認知がどんどん広がりつつある。コンビニで発売されたということもあり、販売されるやいなや瞬く間に広がり、場所によっては品薄になっているほどの人気ぶりである。

野菜も種類豊富

野菜も種類豊富

 さて今回紹介するのは、その「麻辣」シリーズの中で中国では一番スタンダードかつ必食のローガルグルメ、それは「麻辣/ma2la4tang4(マーラータン)」。結構いろんなところにお店があるのでご存知の方、食べたことのある方は比較的多いのではないかと。麻辣のいいところは何と言っても入れる食材と量を自分で決められるということ。ショーケースに並んだ様々な食材、肉類、野菜類、練り物類、キノコ類、主食類などなど、とにかくいろんな食材が揃っているので、好きなものを好きな分だけチョイス。好きなものも食べられるし、どうしても不足しがちが野菜もおいしく摂りやすいというのが僕の中で非常にポイントが高い。

 そして僕が特にオススメしたいことは、店舗選び。麻辣は中国ではとてもスタンダードなグルメということもあり、有名チェーン店も多々ある。チェーン店の麻辣は確かに安定したおいしさを得ることはできるが、何か、何かが物足りない!!ということもあり、麻辣が食べたいなというときに、僕はまずチェーン店は選択肢から外し、個人でやっているようなこじんまりしたお店を探しそこに入る。食材に関しては恐らくどの店舗に行っても基本的には同じようなラインナップ。重要なのはスープ。食材を選んでからグツグツと煮込んでもらった麻辣がテーブルに到着、スープを一口、・・・「うまっ」、となるわけである。この「うまっ」に巡り会えたらもうリピート決定。

 

肉、肉、肉!!

肉、肉、肉!!

麺は必須

麺は必須

 

 あと食材を選んで店主に渡す時に辛さを伝えるのも重要。一般的な日本人であれば「微辣/wei1la4(ちょい辛)」を選んでおけば食べられるレベルくらいの辛さになるはず。微辣に慣れてきてもうちょっと攻めてみようかなんて思い、店主に「中辣/zhong1la4」と言ったら止められたこともある。「微辣と中辣の間くらいにしてあげるよ」と言われ、食べてみたら確かにそれでもむせるほどの辛さであった。さっきまで「太了」と言っていたのが食べ始めたら「太辣了(からっ!!)」になり、食べれば食べるほどに「太好吃了(うまっ!!)」に変わっていく麻辣、暑い日にこそオススメ!!

 百聞は”一食“にしかず、是非ご賞味あれ。

 

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P19 GZ_tomoai_752蔡记砂锅麻辣烫
住所:広州市荔湾区坑口大街98号
時間:11:30~翌1:30

 

 

 

 

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佐藤 健太
通称さとけん、中国歴6年。中国在住当初より、住まいが中心から遠く、周りにはローカルグルメしかなかったこともあり(?) 日々ローカルグルメを食す毎日。今では明らかに現地人しか行かないであろうご飯屋を攻めるスタンス。近頃は何なら言動が現地人よりも現地人と言われる始末。一番好きな食べ物は妻の手料理、本職はフクヅクリ。

 

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