殿方 育児あそばせ!第45回

2022/06/08

殿方育児あそばせ

親子で家庭菜園に挑戦

以前、親子で釣りに出掛けた記事をあげたが、そもそも釣りをしてみたい!と息子が言い出した理由の一つに息子がハマっているゲーム【あつまれどうぶつの森】通称あつもりの影響がある。一度はプレイしたり見たことがある方も多いかもしれないが、ゲームの中で釣りや菜園などのごっこ遊びが出来るのだ。

一時帰国中、滞在している実家には庭があり、そこで何かを育てて【あつもりごっこ】がしたいと息子が言い出す。そもそも【あつもり】がごっこ遊びなのに、それのごっこ遊びがしたいとは不思議な現象だなと内心思ったが、家庭菜園であれば毎日決まった時間に水やりしたり、日課となるので悪い話では無い。と言うことで、息子とホームセンターへ出かることに。

ホームセンターでは物凄い数の種・苗・腐葉土・プランターなどがあり、何を買うべきか商品を見ているだけで日が暮れそうだ。優先度としてなるべく早く収穫が出来ることが第一に、育てやすさや、家の庭のスペースなどを係りの方に伝えて息子と一緒に選んでもらうことにした。種から育てると、やはり一般的に時間がかかるのでパセリ、イチゴ、ブロッコリーの苗を購入し、種は【20日で育つ】と言われている二十日大根を購入。

 

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早速家の庭に腐葉土をまき苗やブロッコリーを植えたいところだが、雑草だらけの土を一度掘り起こし腐葉土に入れ替える必要がある。土を掘り起こすだけでも足腰に大分負荷がかかり、農家の方の偉大さが身に染みる。無事種まきや苗の植え付けを終え、最後に水やりを息子にお願いしたところ洪水状態に。どうやら愛情を注ぎすぎたようだ。

 

 

 

photo2 約一週間が経過すると二十日大根が見事発芽。ここから間引いていく必要があるが折角出てきた芽を引っこ抜くのは大分気が引けた。この日を皮切りに朝の植物への水やりは息子の日課に。日が経つにつれて植物の草丈も伸び、イチゴは花が咲き一つの小さな実がなった。

しかし残念なことに一時帰国の滞在期間を考えると食べられるほどの大きさにそれぞれの植物が成長する時間は無いようだ。最終手段。という訳ではないが購入時にすでに食べられる状態であったパセリが大きく育ったので、これを収穫して料理することにした。若干本末転倒な気もするが、まぁ良い。あつもりごっこが出来れば良いのだ。

 

 

 

photo4photo3 せっかく収穫したパセリを揚げ物の横に飾りとして置くだけだと流石に勿体ないので、いろいろ考えた挙句パセリをハンドミキサーですり潰してカルパッチョ用のソースを作ることにした。

オリーブオイルに塩、コショウ、白ワインビネガー、砂糖などを目分量で入れ、パセリを投入してハンドミキサーで混ぜまぜ。他の記事でも紹介した気がするが、ハンドミキサーで高速回転させながら切り刻むことで具材が粉々になるだけで無く、油分と他の材料が乳化されるので仕上がりがとても良い。さらに子供でも簡単に扱えるので親子で料理する際におススメだ。仕上がったソースを鯛の刺身にかけ、ケイパーで飾り付けすればパセリソースのカルパッチョが出来上がりだ。

 

photo5 決まった時間に毎日水をあげて育てていた息子にとっては非常に満足いく味であるようだ。達成感と共に実際に食べることが出来る。この経験はゲームでは実現できない。現実だからこその喜びを感じることが出来て息子にとって貴重な体験になった。

後日、実家の母からしっかり実った二十日大根の写真が届いた。あと数週間あったら二十日大根も食べられたのかと思うと、是非また息子と広州の家のベランダで再チャレンジしたいと思う。

広州に日本のような家庭菜園の文化はあるのだろうか? あまり見かけない気はするが、もしご存知の方がいたら連絡頂きたい。


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Ryosuke Yoshida

埼玉出身、大阪生活は12年。中国語初心者・初の海外生活ということで右も左もわからない状態ですが、世界埼玉化計画推進の為、広州に家族(妻・長男6歳・長女2歳)とやってきました。広州在住日本人の先輩方に助けられ徐々に行動範囲と会話力が広がってきたところです。趣味はゲーム。仕事もゲーム。好物はビールと十万石饅頭、そこらへんの草。

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