殿方 育児あそばせ!第17回

2021/11/10

殿方育児あそばせ

 

我が家のプール通い

スクリーンショット 2021-11-08 150518 季節外れの話題で申し訳ないのですが、今回は我が家のプール話です。広州に来て、これはいいなと思っていることのひとつ。それは身近にプールがあること! 実のところ我が家に泳ぎが堪能な人はいない。私も妻も、子供のころ学校や習い事で人並み程度泳ぎを学んだレベル。最低限、クロールと平泳ぎは溺れずにできるという感じ。我が子はというと、長男は日本にいた頃、スイミングスクールに少し通っていたが、クロールを習う前にコロナ禍になりスイミング終了。妹は水が怖くてビニールプールですらビビって妻と手をつないでしか入れなかった。そんな我が家の広州プール通いは、5月から始まり10月第3日曜日に水温の冷たさに耐えられず30分で帰ることになるその日まで続いた。

スクリーンショット 2021-11-08 150553 もちろん大阪で生活していた頃も夏にはプールに行くことはあったが、大阪城公園に限定設置されたプールや市営のプールを時々利用していた。移動が大変な所には行く気になれないタイプなので、どこも自転車で行ける範囲。しかし、いざ行くとなると些細な面倒がちらほら……。家族全員の着替えやタオル、浮き輪など、結構な大荷物。移動も自転車なので荷物と子供を乗せてとなると、これがなかなか面倒。それ以外にも、コスト面やせっかく行っても意外と寒い、子連れでの着替えやシャワーは手間取ることが多いなどの理由で、家族一緒にプールを楽しむのはひと夏に4〜5回くらいだった。それが、ここ広州ではどうだろう!!毎日が酷暑! プールはすぐそこに! 行くしかない!!(笑)広州にはプール付きのマンションが多い。回数券を購入し、ほぼ毎土日通うことになる。

スクリーンショット 2021-11-08 150625 5月、初泳ぎ。私は、水の中で泳ぐことはこんなにも気持ちが良いことだったのかと感動すら覚えた。そう、プールで泳ぐことの魅力に最初に取りつかれたのは私だ。暑くて外に出る気にもれない日々をプールが救ってくれたと言っても過言ではない。運動にもなるしストレス解消にもなる。できれば毎日でも泳ぎたい。せっかくだから家族全員で泳ごう。そう思ったのだ。プールに行こうと誘うと息子も娘も大喜びでついて来た。が、そのプールは深かった。150センチの妻はつま先立ち、息子は完全に沈む深さ。生まれて初めての足がつかないプールに恐怖する娘。娘はお気に入りのピンク色の水着を着て陸からただ見ている日が数日続いた。少しでも無理に水に入れようものなら号泣。息子は頼もしいことに、水の深さにも段々慣れ、すぐ浮き輪無しで遊べるようになった。もちろん近くで見守りは必要だが、水中で回ったり、水中ジャンプをしながら自力で往復したりできるようになった。学校でクロールや平泳ぎを習い土日に練習することで、だんだんとそれらしい泳ぎができるようになっていった。日本の週1スイミングスクールよりも習得が早いのは、言わずもがなだろう。8月、息子の夏休みに遠出もしないので、せめてプールへ……と、早く仕事から帰れた平日は息子と2人でナイトプールにも行った。プール通いを通して息子をはじめ家族との時間をたくさんとることができた。

 そんな日々を積み重ねることが出来たのは、プールがこんなにも近くにあるおかげ。日本のプール通いで感じた面倒をほとんど感じずに済むからだ。水着のままサッと行って水着のままサッと帰ってくる。シャワーは自宅で。持ち物は、部屋のカードキーとスマホ、1枚のタオル、飲み物さえあればOK。日本でプールに行く時と比べたら、なんてお手軽な!!いろいろなことがお手軽にできる、間違いなく広州(中国)生活の魅力のひとつだろう。こうして我が家のプール通いは幕を閉じたのだった。


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Ryosuke Yoshida

埼玉出身、大阪生活は12年。中国語初心者・初の海外生活ということで右も左もわからない状態ですが、世界埼玉化計画推進の為、広州に家族(妻・長男6歳・長女2歳)とやってきました。広州在住日本人の先輩方に助けられ徐々に行動範囲と会話力が広がってきたところです。趣味はゲーム。仕事もゲーム。好物はビールと十万石饅頭、そこらへんの草。

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