香港在住日本人主婦が綴るリレーミニエッセイ「麗江・昆明の旅」
3日目は昆明へ移動。その前に、混み合う前の麗江古城を写真に収めようと早起きし、プチさんぽへ。空気が澄んでいる上にゴチャゴチャしていない街並みで、早起きは三文の徳とは言ったものです(笑)。良い写真が撮れました!
昼過ぎに昆明に到着。ガイドさんとともに登龍門へ。西山龍門石窟は、昆明湖の西岸に西山があり、その西山の岩肌に沿って造られています。険しい道を登って行くと、絶壁に龍門石窟が現れます。バス、リフト、電動カーに入場券付き(88元)のお得な券を購入し、リフトで山頂まで上がり、降りてくる短時間で廻れるコースで見学しました。断崖を掘削して造られた道教石窟は、入口の石門に龍門の文字が大書されており、精巧な彫りこみと色鮮やかな着色が特徴で、「黄河上流にある龍門の滝と呼ばれる急流を登りきれた鯉は、化して龍になる」という中国の一部を触ると科挙に合格するとか、出世すると言われており、あやかろうと皆さん触れてます。私もそのひとり(笑)。
龍門石窟は三清閣から達天閣まで全長66.5mで、旧石宝、螺旋道、慈雲洞、雲華洞、達天閣からなり、楊父子と70余名の石工が、22年間という歳月を費やして完成させたもの。驚異的な石窟です。断崖によくこれだけのものを造りました。先人の方たちの目覚ましさに圧巻です!
西山龍門石窟の見学も終え、市内観光へ。西寺搭は仏塔で南詔国時代の829年に建立された、高さ31メートルの十三層のレンガ造りの仏塔で、慧光寺の重要な建築物。向かい側には東寺搭があります。こちらは常楽寺の境内に西寺塔と同じ年に十三層の仏塔として建立されたもの。
夕食はガイドさんから勧められた「建新園」という店に過橋米線を食べに行くことに。教えられた道を歩けども歩けども見つからず、諦めかけていたところでお店を発見。ようやく過橋米線にありつけました。具材が個々の皿に盛り付けられて出てきます。これが本場の米線なのです。
過橋米線の由来ですが「過橋」とは橋を渡るという意味で、中国に伝わる物語。「雲南省南部蒙自県の南湖にある小さな島は、科拳の試験を受ける書生が集中して勉強をするには最適な場所。ある書生がこの小島で科挙に備えて勉強に取り組んでいた。書生の妻は食事を作って運ぶのだが、夫はすぐに食べないのでいつも冷めてしまう。ある時、鶏を土鍋で煮込み夫の元へ届けたところ鶏油が浮いていて、長い時間が経っても料理は熱さを保っていた。そこで米線を入れたところ、夫はとても美味しいと喜んで食した。妻は度々この料理を作り、橋を渡って夫の元へ運んだ。後に夫は科挙に合格し、妻が届けた米線のおかげで合格できた」と語られるようになったそうです(ガイドさんから聞いたお話です)。
さて、食べ終えて歩いていると何と金碧広場に「建新園」の別店がありました。こんなに近くに同じ店があったなんて…。しかも、こちらの店舗の方が雰囲気が良い感じでした(汗)。
無事3日目が終了。明日は車をチャーターしての見学です。 続きは次回へ!
如月のプロフィール
香港在住3年、もうすぐ4年目に突入!
当初は、初めての海外生活で買い物ひとつにも苦労していましたが、元々出歩くのがすきでしたので、アッという間にあちこちあちこちと・・・。 特にバスを駆使して下町や裏通りを巡るのが好きです。