バリのお祭りを紹介「新年ニュピ」と「前夜祭オゴオゴ」

2015/11/16

静寂の日
バリヒンドゥー教サカ歴の新年ニュピ

通常新年とあれば、賑やかに祝うという習慣があるが、バリヒンドゥー教サカ歴の新年ニュピは世界でも大変珍しい『静寂の日』と言われる。お祭り騒ぎをしないお祭りだ。ニュピの日は、島内で一切の電力使用が禁止され、町は静寂に包まれる。伝統的儀礼としてはバリヒンドゥー教徒達は家族揃って断食、瞑想を行う。電力が軸となる現代で信じがたい話だが、この時期、外国人観光客も例外ではなく、ホテルの中では最小限の電気使用の制限のもと電気は点され自由に過ごすことができるが、ビーチや路上、外出することは一切禁止される。空港も終日閉鎖されフライトもない。唯一の例外は、生命に関わる状態と出産に関わる緊急車両のみ。2013年のニュピは3月12日(火)。この新年の目玉となる催し物、ニュピの前夜祭があり『オゴオゴ』と呼ばれる出し物が町中を練り歩く。『オゴオゴ』とは、負の要素や邪悪な霊を象徴する巨大な人形(悪魔の像)神輿が竹と紙で作られ、村を練り歩きされた後、グルプックの儀式によって、指定の場所で燃やされる。地界の邪気や邪悪を追い払う浄化の祭りで、このあと新年を迎える、というわけだ。日本でも節電と提唱される中、1年に一度の、このレアでスピリチュアルな体験をしてみてはいかが?
バリのヒンドゥー教の祭り1 バリのヒンドゥー教の祭り2バリのヒンドゥー教の祭り3
最近ではオゴオゴも随分モダンになっており、邪悪だけではないヒーローを象ったり、ユニークなデザインも増えている

 

Pocket
LINEで送る