月刊スターツ通信 vol.7

2021/03/31

2021年4月の不動産市場〜広州編〜

23ヶ国36都市に展開し、年間1,000社以上の企業相談を受け持つ不動産の専門家・スターツが、香港・華南地区の不動産市場を毎月解説。

STARTS

広州市の賃貸不動産市況

　広州市の賃貸市場としては2020年1月～2月期はCovid19の影響もあり、平均賃料相場を約10％弱下がったが、6月頃には2019年末時点の平均価格にまで戻っている、天河区において2020年10月以降平均値は2019年の平均値よりも高くなっている。

　高級グレードの住宅としては天河区珠江新城エリアで122元/月/㎡～155元/月/㎡、天河区体育中心エリアでは121元/月㎡～145元/月/㎡と2019年末の平均賃料と同等となっている。オフィスの賃料推移としては2019年以降新築供給増により平均賃料が下がってきていたが、2020年は新築の供給やCovid19による新規需要減の影響を受け2019年時点より15％ほど平均賃料は下がっている。

　オフィスの相場としては20年1月期で広州市平均賃料相場99.5元/月/㎡、天河区は122元/月/㎡、海珠区101元/月/㎡、越秀区90元/月/㎡となっている。

　2021年も天河区、海珠区で新築オフィスの大規模面積供給も予定されているため、
オフィス価格は今後も下がる可能性がある。

広州市天河区の住宅平均賃料　【出典元　中国不動産業協会】

天河区珠江新城の星匯雲錦の平均賃料　【出典元　中国不動産業協会】