旬な人 コネクス不動産ディレクター「 ホシカ・ラファエル氏」

2023/05/17

「出会えてよかった。」と言っていただける不動産会社を目指して

香港駐在や、新規出店の際に必要になる物件探し。土地事情のまったくわからない香港ビギナーにとって、いい不動産屋探しは新生活をスムーズにスタートさせる上でとても重要なウェイトをしめる。社会的情勢が落ち着き、Covid-19対策措置が撤廃された昨今、ホシカ氏は入念な準備を経て、そのタイミングを今と決めた。香港で生活する日本人の顧客に「オールマイティーな不動産サービスを提供する」ため、満を持して新会社Conext Agency Ltd.を設立した。1 (1)

トリリンガルの言語を生かして多数の赴任先へ
「ブラジル生まれ静岡育ちのバックグラウンドがありますが、サッカーは全然できないんですよ(笑)」と初対面の記者にそう自己紹介してくれたホシカ氏。人を和ませる優しい雰囲気を身にまとった彼だが、話すのはネイティブの日本語だ。日本人の祖父を持つ日系三世としてブラジルで生まれ、ポルトガル語と日本語を母語として育った。その後、静岡へ家族とともに移住した青年は、緑豊かな静岡の地でのびのびと成長し、大学の時にはカナダ留学も経験。トリリンガルの言語能力をたずさえ、彼は社会人の第一歩を歩んで行くこととなる。

実は就職活動の際に他業界も考えていたそうだが、自身も部屋探しのため顧客として利用した不動産会社の社員の対応がとてもよく、互いのフィーリングが合い、とんとん拍子で入社まで話が進んだという。「やがては海外で働くことを視野に入れていたので、世界展開する事業規模に魅力を感じましたね」と氏がそう語る通り、数年後には海外駐在員として台湾の地を踏んでいた。その後はボストン、ニューヨークなどアメリカを経て2021年に香港へ異動となる。

様々な土地での生活やビジネスを経験してきたホシカ氏だが、どの場所も同じように素晴らしく、住みやすかったと語る。「人間は慣れるもので、まさに住めば都ですね」と今までの駐在生活を振り返る。また、それぞれの地ではたくさんの出会いを通して、その土地独自のビジネス習慣や考え方を学んだ。ホシカ氏が自らの目で確かめ、肌で感じてきたこと、それは自分の会社を自らの意思で運営する起業家たちの圧倒的存在感だった。「不動産業という仕事柄、多くの起業家の方々にお会いする中で、僕もいつしか起業してみたいという気持ちが大きくなっていきました」。

当初の小さな夢は、来港してから様々な人に出会う中で、さらに大きく躍動していったという。「アメリカ駐在時は、自分の経験値がまだ足りないと思っていました。しかし、ここ香港で仕事を行う上でビジネスを後押ししてくれたスタッフとの出会いや、何でも相談できるメンターのような方との出会いに恵まれ、独立を決意。エネルギッシュで需要の伸びしろを感じられる香港マーケットを挑戦の舞台にしました」。将来的には香港を起点として世界展開していきたいとも語る。

心強い香港人スタッフのおかげで土地に根付いたビジネスを
前述の通り、独立の背景には共に歩んでくれる香港人スタッフの存在が大きかった。以前の職場の同僚として知り合い、仕事への責任感の強さ、顧客目線の細やかなサービス精神を感じられる仕事ぶりに、ホシカ氏は「一緒に仕事をするならこの人しかいない」と直感で起業の話を持ち出した。
彼女の名はヤンさんだ。日本への留学で培った流暢な日本語能力を持ち、その一方で香港人の物件オーナーやローカル不動産屋とのやり取りもスムーズにこなせる頼れる存在だという。いち早く良好物件をサーチし、顧客に提案するためには、土地に根付いたネットワークが必要になるが、同社なら日系のきめ細やかさと、ローカルならではのスピード力を兼ね備えられるというわけだ。

時は来た、船出の時だ
ホシカ氏は「デモやコロナで在港日本人の数は確かに減りました。しかし交通や商業的ハブの位置づけである国際都市・香港には、今後も日本人だけでなく世界からさらに多くの人が流入し続けるでしょう。僕たちの使命は、新しく物件探しをするお客様のために、変わらずにオールマイティーなサービスを提供し続けること」と意気込みを語る。

いい人脈を循環させ、顧客に寄り添いたい
社名であるConextはConnection(繋がり)とNext(次に)を掛け合わせたものだ。同社と繋がりをもっていただいた、もしくは未来につながるお客様に、新しい出会いやきっかけを創造していきたいという創業者の真摯な想いが込められている。
氏は「今までに培った広い人脈を生かし、香港で起業する方の場合なら、物件以外にも会計やコンサル会社をご紹介したりなど、お客様に寄り添うことを信念としています」と強みをこう語る。実際に人との出会いにワクワクすると語るホシカ氏は、飲みニケーションも大好きだそうだ。しかし、会食の翌日にはジムでいつも以上に身体を絞ることも忘れないとのこと。

コロナ禍の不動産家賃に対する影響は現在も残り、香港の不動産物件は一部を除き飲食店や住宅ともに全体的に下がっている。特に飲食の路面店においては家賃も安くなっている今が出店時期のねらい目のようだ。成熟市場ではある香港マーケットだが、そこには常に変化がつきもの。同社は小回りのきく利点を生かし、常にフレキシブルな視点および態勢で顧客にサービスを行っていく構えだ。

最後にホシカ氏は展望をこう話す。「出会ってよかったとお客様に言っていただけるような会社にしていきたいですね。ビジネスだけどビジネスじゃない、お客様に固い信頼を持っていただけるような細かいサービスを提供できるよう邁進する所存です」。新しい社歴の1ページをめくったばかりの同社、続くこれからのページには顧客の満足そうな笑顔が描かれていくに違いない。

ホシカ・ラファエル氏
IMG_23891988年ブラジルに生まれ静岡で育つ。祖父が日本人の日系三世で、幼い頃よりポルトガル語と日本語のバイリンガルな環境で育つ。大学卒業後は不動産会社へ就職し、台湾、ボストン、ニューヨークなど駐在経験が豊富であり、かつ幅広い人脈を持つ。2023年3月に起業。

コネクス不動産(Conext Agency Ltd.)
221019_CoNext-02不動産に関するご質問はオフィシャルLINEまで日本語でどうぞ。他社契約の方もお気軽にご連絡いただけます。また、定期的に香港内で使用できるクーポンや不動産情報を定期配信しています。

香港での不動産賃貸と売買をサポート。お部屋探しはコネクス不動産
(852)2366-4800/(852)6024-7555
不動産免許 C-094777

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