ど・ローカルグルメ「腹を鳴らせば」第6回

2019/03/20

早くも「中大グルメ」第2弾!!
おいしいものたくさんの潮汕名物!!

ローカルグルメ

 

中国にいる誰しもが1年間まだかまだかと待った春節。中国にお住いの日本人の皆さんはどのようにお過ごしになられただろうか。僕はこの1年間、仕事上長い休みを取ることができなかったこともあり、1年振りに一時帰国して日本で過ごした。海外にある程度長く住んだことのある日本人の方ならきっとみんな感じること、それは日本の食べ物がまぁおいしいことおいしいこと。今回帰国したときに思ったのは、日本ではやはり基本として米がおいしくて、米で米が食べれちゃうなということ(笑)。そんなとんちのような、ダジャレのようなつぶやきをツイッターでしてみたものの、あまりの反応の薄さに若干恥ずかしくなっている自分がいるわけで……

そんな春節もあっという間に過ぎ、気がついたらまた通常モードに戻り、僕は仕事上、中大の生地市場へ毎日通っている。その中大に、忙しくてゆっくりお昼が食べられないときや夕方小腹が空いたときなどに、さっとつまむことのできるおすすめローカルグルメがある。

それは特に総じた名称があるわけではないが、「中国式揚げ物」と表現したらいいだろうか。日本で言うところのコンビニのレジ前ホットスナックに近しいところがある。ただ特徴としては、中国ならではの具材があるということ。

この屋台感はローカルならでは

 

その代表が粿条(米粉からできたもの)。粿条はもともと潮汕地方の名物であり、この「中国式揚げ物」自体も潮汕地方の名物の一つとも言える。

過去連載でもすでに数回潮汕地方のローカルグルメを紹介しているくらい、潮汕地方はおいしいものがたくさんあるイメージが僕の中にはあり、まだまだ深追いの余地があるのではないかとグルメライターとして常々腹を鳴らしているのである。

話は戻って「炸粿条」だが、薄い平面状の粿条でニラを巻いたものやハムを巻いたものがあるが、僕は断然ニラ派。揚げてあるので一番外側はサクサク、その次にモチモチの粿条にたどり着き、最後にニラ。この炸粿条は1本2元というザ・ローカルプライスも嬉しいポイント。小腹が空いてるときにちょっと軽く1、2本食べようかなと食べ始め、食べ出したらおいしくて他の具材も食べ、気がついたら小腹を満たすどころかお腹パンパンなんてことも多々あり……

炸粿条、正直初見は一体何を揚げたもの なのかわからない(笑) 炸鶏腿(フライドチキン)も 鉄板中の鉄板

 

店内にメニューを掲げているわけではないので、お店の人に「これ何?」と聞いて、気になるものをどんどん試して食べるというのもローカルグルメの楽しみ方の一つではないだろうか。

このお店、以前は小さな店舗で、みんな店の前で立って食べるというのが基本だったが、今はちょっと広めの店舗に移転をして、中にテーブル席があるので座ってゆっくり食べられるようになった。揚げ物と言えば言わずものがなビールが欲しくなる。このお店自体はビールは置いてないが、ここは外からの持ち込みに寛大な中国。いつか時間のあるときに、ビール持参で、ここの揚げ物でグイッとやりたいなぁなんて、ここで食べる度にうずうずしてしまうのである。

百聞は”一食“にしかず、是非ご賞味あれ。

 

 


潮汕小吃
住所:広州市海珠区鳳陽街道鉄橋南路康楽広場(旧銀嶺広場)南門前
時間:11:00頃~21:00頃

 

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佐藤健太
通称さとけん、中国歴6年。中国在住当初より、住まいが中心から遠く、周りにはローカ ルグルメしかなかったこともあり(?)日々ローカルグルメを食す毎日。今では明らかに現地人しか行かないであろうご飯屋を攻めるスタンス。近頃は何なら言動が現地人よりも現地人と言われる始末。一番好きな食べ物は妻の手料理、本職はフクヅクリ。

 

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