雨の日のお出かけに「深圳博物館」の魅力

2018/07/03

雨が多くなると気分も塞ぎがちだが、楽しむ心を忘れてはいけない。
例えば小旅行気分で出かけられる深圳には、雨の日でも楽しむことができるお出かけスポットが多くある。
今回はその中から、深圳博物館をご紹介しよう。

 

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1981年に開館した深圳博物館は、3つのフロアから構成されている。

1階には、展示ホール、マルチメディアリファレンスセンター、ガイドツアーサービスルームがある。展示ホールでは主に研究、展示、公立教育に関するテーマが展示されているが、7月22日までは潘玉良の絵画展を開催中。中国人初の本格的女性西洋画家として彼女が描いた、約110点の作品が展示されており、解説が二ヶ国語で翻訳されているので、旅行者も楽しむことができる内容だ。

 

 

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2階には歴史、現代、ヨークカルチャーと、深圳をテーマにした3つのテーマホールがあり、古代深圳をテーマにしたホールでは、6000年に及ぶ人間活動と海洋発展の歴史を知ることができる。またヨークカルチャー展示ホールでは、広東人と客家人についてや、移民の歴史を中心に展示されている。中原などに起原を持つと考えられる客家人は、戦乱から逃れるために江西省、福建省、広東省に移住し、深圳では人口のおよそ半数を占めると言われる。保守的で勤勉な客家人は子供への教育を重んじ、結果として彼らのルーツと個性的な文化は、今日存在する深圳の一部を形成したといえるだろう。

 

 

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IMG_7250 そして3階に上がるとあるのが、深圳の改革と開放をテーマにした展示ホール。後期中国の指導者、鄧小平らの後押しにより、小さな漁村だった深圳は、中国最初の経済特別圏として中国国内有数のGDP(国内総生産)を誇る近代的な都市へと劇的な変化を遂げた。これは世界中の都市化、工業化、近代化の歴史においても、稀に見る規模の発展であり、興味深い内容となっている。

旅行の際、その土地の博物館を訪れてみるのは、都市の歴史を知るのに良い選択肢だ。歴史、科学、地理学を網羅した深圳博物館は、訪れた人に都市の歴史や変化の知識を与えてくれるとともに、真の文化遺産、自然遺産を共有できる場であるといえるだろう。香港に住む私達にとって身近な都市、深圳をより深く理解したい方は、ぜひ訪れてみて。

 

深圳博物館
住所:福田区福中路市民中心A区深圳博物馆新馆
時間:10:00~18:00、月休 料金:無料 アクセス:深圳地下鉄2・4号線で市民中心駅下車。B出口 。


 

Profile

Annabelle
美しいものに囲まれている時間が一番幸せだと感じる、美学に酔いしれる20代の香港女子

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