深センものがたり 第43回
問わず語り その二、深セン湾周辺
※問わず語りとは、誰かに求められた訳でもないのに、勝手に語ることである。
浜海大道
浜海大道は深センで“最も美しい沿岸道路”と呼ばれている主要幹線道路のひとつである。深セン特区南西方面に横たわる深セン湾を囲むように、福田紅樹林の自然生態保護区から、南山沙河西路、望海路を経て、南山最南端の蛇口まで全長16kmの無料高速道路である。なんと、その80%は海の埋め立て地を走っているのだ。
浜海大道は、最大8車線のハイウエイ。醍醐味は、東の端、福田区の下沙から望海路の途中までの区間は信号がひとつもなく、風を切っての爽快なドライブコースである。まるでアメリカ西海岸カリフォルニアのフリーウエイのようだ。
よく晴れた天気の良い日に通ると、筆者は思わず“ユーミンの中央フリーウエイ”を口ずさむ。
歓楽海岸
途中、華橋城の南側にある歓楽海岸(OCT BAY)はオススメのスポット。ここは深セン湾商圏の中央に位置し、敷地面積は約125万㎡。
文化、生態、観光、娯楽、ショッピング、飲食、ホテル、会所などの多様な業態を一体化した都市生活型テーマ空間。
ショッピングモール、シネマ、パームツリー人口ビーチ、リゾートマンション、華僑城湿地パークの5つのエリア構成になっている。自然環境資源をベースに、それぞれ特徴を持つコンセプトで創作されている。
歓楽海岸、、、海岸と書くがホンモノの海はなく、歓楽と書くが居酒屋や風俗店が立ち並ぶ歓楽街でもない…
深セン湾公園
浜海グリーンロードと浜海大道との間に広がる深セン湾公園の樹木エリアは、高温多湿の夏の深センで“これぞ都会のオアシス”と言えるくらい、爽やかな海からの風が吹き抜ける自然の扇風機である。
この公園はA区からG区を抜けて、蛇口ヒルトン南海ホテルまでの遊歩道が続いている。
爽快な気分を求めるとき、悩めるときの気晴らし、あるいは思いにふけたいとき、ぜひ時間を作って立ち寄ることをお勧めする。
恋人とのデートも最高、、、だと思う
浜海グリーンロード
浜海大道に沿って海岸沿いに作られた遊歩道。グリーンロード(緑道)という名称であるが、完璧なシーサイドロード。
ここは深センで最も美しい海辺の道で、朝焼け、夕焼け、そして夜景の素晴らしい景観は、“ここは本当にあの大都会深センなのだろうか?”と疑ってしまうほどだ。
全長15km(紅樹林生態公園から深セン湾桟橋まで)、筆者は全距離を歩いた時は約3時間、自転車でのんびり走破した時は約1時間ほど。深セン湾対岸の香港元朗地区はどこからでも眺められることができ、東西に連なる深セン公園が南山に近づくにつれ、真っ白に輝く深セン大橋が雄大にせまってくるロケーションは見事なものである。自分で決めた適当な距離を利用しての散歩やウォーキング、ジョギング、サイクリングに最高のロケーションなのだ。
オススメのサンセット撮影スポットは、A区にいくつかある海に突き出た観覧台。夕焼けに染まる西の空をバックに“自撮りでたそがれ”てはいかがだろうか?
深セン在住20年のベテランコンサルタント
宮城 紀生
miyagi@waya.net.cn
深セン華日(ワーヤ)コンサルティング
会社設立・運営、法律相談、会計財務税務
深圳市福田区深南大道6021喜年中心A610