現役大学生に聞いた!恋愛事情in広州

2017/12/13

11月11日の買物フィーバー後、アパートのエントランスには宅配ボックスに入りきらない戦利品の山がいつまでたっても無くならない。そう、以前お伝えしたように、買物だけではないこの日は、そう、「独身の日」ということで、大学の会話授業は「恋愛」をテーマにディスカッションしてみた。

まず、「中国語での独身さん(恋人がいない人のこと)はどのくらいいるのかな?はい!手を挙げてみて〜」と酷な質問で目視調査を試みた。……各クラス平均95%ほどの手が挙がる……。う〜、なんでみんなもっと青春しないのかっ!なんでもっと恋愛しないのかっ!と半ば憤りを禁じ得なかった私はさっそく意見を聞いてみた。
★意見その1
中国には「早恋」という言葉があります。これは未成年の恋愛を指す言葉です。ドラマにはこの若い二人の恋も出てきますが、毎回と言って良いほど、その結末は悲惨です。当事者の人生だけでなく、それぞれの家族までもがどん底に堕ちてしまうのです。こんなドラマを観たら、やはり大人(ここでは社会人を指す)になるまではちょっと、恋愛は怖いです。
★意見その2
日本のアニメを観ていると、高校生同士の恋愛がよく出てきます。可愛い制服を着て、放課後、一緒に帰る。これは私の憧れです。でも、私の通った学校では恋愛が禁止されていました。先生も、親もみんな、恋愛は勉強の妨げになると言っていました。それでも陰で付き合っている子たちもいましたが、見つかってしまうと大変です。校内放送で実名を出されてしまうんです!

「○年×組△△と、○年△組××は隠れて交際をしていた。これはゆゆしき問題、校則違反です!」

と……。こんな経験があるから、大学生になって大手を振って恋愛してもよいと言われても、トラウマとまでは言わないけどやっぱり躊躇しちゃいます。一歩が踏み出せないんです。

★意見その3
僕も恋愛はしたいなと思っているけど、彼女持ちの友人の話を聞いていると、ちょっと考えてしまいます。例えば、観たい映画や食べたいものが一致しないとき、結局彼女の意見を聞かなくちゃという流れになるとか。だったら一人の方が気持ちも楽でいいのかなって。
ひ〜!校内放送、怖すぎる。これじゃあ、確かに無理だ、恋愛は……。普段、私はことあるごとに「恋愛は心の成長です」「学生時代にしか味わえない感情を経験する。これこそが多感な年頃、青春ってものです」などと恋愛を推奨してきたのだが、いやはや。彼らのバックグラウンドを知りもせず、よくもまあ、言えたもんだと、改めて反省した次第である。学生たちから教わることは、ほんと、たくさんあるなあ。

ちなみにあるクラスではこんな質問が出た。

★先生はいくつの時に彼氏ができましたか?
ブルゾンちえみ曰く「探さない、待つの。」しかーしっ!待っているだけでは進展はないよっ!で、先生の答えは……

う〜、先生は高校1年生のときに初めて彼氏を「作りましたっ!」(決してできた、ではない)

この一言で教室内は驚愕に陥ったのだった。ふふふ。

ヘイワード 順

[ヘイワード 順]
母、妻、日本語教師、ライター、女の5足のわらじ(1足減りました)を履いて、今日も広州中をぱたぱたと、なんでもかんでも「なんとかなるさー」で乗り切ります! 広州7年目、中国語は相も変わらず駄目駄目レベル。夜ごはんの主食はやっぱりビール。

 

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