流行事情「交通機関の割引制度」

2016/08/02

交通広州の公共交通機関には幾つかの割引制度が存在する。月内で同じ「羊城通」(ICカード)を使って市内の地下鉄とバスを15回利用すると、16回目からは4割引きとなる。学生は専用のカードで利用すると半額となる。最近、話題となっているのが高齢者のための割引制度だ。バス利用時、普通のカードの場合、タッチすると機械音が鳴るが、高齢者用のカードでタッチすると「老人免費卡」とか「老人優恵卡」という音声が流れる。

上海では6月26日から、70歳以上の高齢者を対象としてきた無料乗車サービス制度を終了し、手当支給制度を開始した。手当は年齢区分に応じて75~600元まで5段階設定されている。回数・時間帯無制限の無料乗車サービスをなくしたのは、ラッシュ時の混雑軽減とそれによる事故防止が主な要因とされている。手当支給制度にすることで、高齢者がより必要とするサービスを自分で選ぶこともできる。この新制度が実施されたことで、ラッシュ時にバスや地下鉄を利用する高齢者が明らかに減少しているという。

広州では60~65歳は半額、65歳以上は無料で地下鉄やバスを利用できる。ある統計によれば、広州の戸籍人口は約840万人、内60歳以上は約140万人となっている。人口の16.6%が高齢者で、しかも高齢化は急速に進んでいる。通勤ラシュの混雑軽減を願う声も少なくない。このニュースについて、多くの広州市民が“点賛”(いいね!押し)しているという。

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