~あなたの知らない中国が見えてくる~今ドキ広東人の流行事★剁手党
「剁」は包丁で叩くように切る動作で、「剁手」は包丁で手を切り落とすことを表す。「剁手党」(dùo shǒu dǎng)はネットショッピングに夢中になり、毎日、各ショッピングサイトで価格をチェックしたり、買い物をする人を指す。冷静になった時、手を切りたいほど後悔するが、すぐに忘れてまた買い物に夢中になることから、こう呼ばれているようだ。
大型ネットショップの台頭で、買い物の形態が大きく変化した。誰にも会うことなく、自宅で座ったまま、いつでも何でも買えてしまう。必要なのは指を動かすだけ、数回クリックまたはタップすればいい。便利ではあるがコントロールしないと恐ろしいことになる。ハマったが最後、抜けだすのが非常に難しい買い物依存症といえる。多くは女性で、毎日ショッピングサイトを眺めては、熱心に商品を探したり、価格を比較したりする。より安いものを購入しているようで、実際には不必要な物を大量に買い込んでしまう。
剁手党が特に多くなるのは商業界が煽る商戦の時期だ。双11(11月11日)、クリスマスなどはその代表で、剁手党たち無意識のうちにショッピングサイトを物色、「満…包郵」(…以上お買い上げで送料無料)や「満…減…」(…以上で…割引)などの表示に踊らされて、たかだか10元ほどの送料または50元から100元の割引のために適用金額になるまで買い物を続けてしまう。割引適用金額は普通299元や399元に設定されていることが多い。結果、不必要なものを購入させられることになる。