熱き深センの”草”サッカー 3

2017/11/01

「サッカーは三度の飯より好き」な私が、深センの日本人草サッカー事情を紹介します。

深センでは、毎週飽きもせずボールを蹴っている日本人仲間がいます。 今回は、親子で楽しむ「SZFC(深センフットボールクラブ)」です。新屋敷監督にお話を聞きました。

=当初はお父さんたちのボランティアで誕生した子供スクールでしたね=

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「2007年深セン日本人学校開校4年後、当時は街も日々発展しつつあり、治安も良くなり、日本料理店や日本食材店などが増え、日本人にとっては便利さが日に日に増していましたが、子供たちが伸び伸び運動できる環境がほとんど無かった時、サッカー好きのお父さん数名が週末に子供たちを集めて始めたサッカー。それが口コミで広がり、益々参加者は増え、2011年SZFCが誕生しました。基本技術指導、グランド手配、道具調達、対外試合のアレンジなど、全て父母のボランティア運営でした。」(感慨深く)

=私も立上げ当時を覚えてますが、お父さんたちの気持ちがすごかった!当時日本も世界経済不況に巻き込まれていた頃ですが、強い意欲を持った日本のパパママたちが力を併せ、子供たちのために、“貴重な休日や夜間”に頑張る姿をみて、日本経済は必ず復活する!と確信を持ちました(笑)。=

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「そんなオーバーな(笑)、でもその通り。あの時期、しかもこの地で、よく立ち上がったものだと当時の方々の意欲と行動力に敬意を表します。」

=今年で7年目を迎えられた現況を教えて下さい=

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草サッカー

「現在は、幼稚園、日本人学校の他、補習校に通う子など日本語での指導が出来る子供が参加しています。父母の転勤の関係でとにかく入れ替わりが多く、出会ってから別れが早いのが寂しいところ。7月と3月の退団式では大勢の仲間が胴上げで送ります(泣)。」

=分かります、あの寂しさは…私たち大人のチームも一緒です…(もらい泣き)=
「いつもオープンで、一体感で楽しむ雰囲気が最高の喜びかもしれません。 深センに来るまでは週末暇を持て余していたお父さんが、子供と週末スポーツをしてみようかとちょっと参加し、知らず知らずにその楽しみを満喫し、人生最大の健康的な生活を過ごしてます(笑)。練習の最後は恒例の高学年と中学生対オヤジの対戦。実はこれ目当てのコーチも多いのです。たまにちょっと体を傷めながら(痛)。」

=忘れてはならないのは、お母さんたちの素晴らしいサポートでしょう?=
「お母さんたちも運営に参加しながら子供たちを応援し、日々成長を感じてます。子供が頑張る姿についつい熱が入り、激しい応援になるのはだいたいお母さんなんですね、実は(怖っ)。
今や伝統行事ですが、自らが主催し、深セン以外に香港、広州も招待する華南カップや「ザ合宿所(香港合宿)」。皆で作り上げ、親子で楽しむ。そんなチームがSZFCです。」

サッカーへの熱い気持ちと笑いと涙、素敵なお話しでした。子供たちもご両親の愛情を受けて、人生の子供の頃に中国で過ごした良き思い出となることでしょう。

次回は、深センでスクールを運営する元Jリーガー楽山孝志氏を紹介したいと思います。

宮城 紀生
深セン在住15年のベテランコンサルタント
宮城 紀生
miyagi@waya.net.cn

WAYA
深セン華日(ワーヤ)コンサルティング
会計財務税務の実務、法律相談
深圳市福田区深南大道6021喜年中心A610

 

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