流行事情「横渡珠江」
7月21日、「広州横渡珠江活動組委会」による“横渡珠江”(珠江横断遊泳)が開催された。行政機関や各団体から約2000人が参加し、たいへんな盛り上がりを見せた。このイベントは市民の健康と、スポーツへの意識向上を目的として毎年開催されている。滞りなく進めるために公安局交通警察支隊を動員して交通規制を敷くなど、広州市も力を入れている。
このイベントのもう一つの役割は、珠江の水質をアピールすること。今年もこのイベントが開催できたということは、現在の珠江の水質が遊泳可能なレベルであることを広く印象付けることにもなる。資料によれば、最初に組織的に行われた“横渡珠江”は1930年の夏で、1977年まではほぼ毎年開催されていたらしい。かつては普通に遊泳できた珠江だが、工場排水や生活排水による水質汚染の影響で約30年間開催することができなかった。この憂うべき状況を変えるため、長年にわたり水質改善がはかられてきた。周辺の河川の改修、下水処理場の設置、工場排水の監視などに取り組んできたおかげで、2006年から再び大規模な“横渡珠江”を開催できるようになった。以後、毎年
このイベントは開催されている。
遊泳ルートは濱江東路の中大埠頭から二沙島星海音楽廳までの約800メートル。午後2時45分、儀仗隊が先頭を切って川に入ると、各組がそれに続いて対岸を目指した。約2000人の参加者は40組に分かれて約20分間の遊泳で対岸までたどり着いた。