双11節
今年もやって参りました、例の日が!ネットを繋げば、地下鉄駅でバス停でと、広告の数々が目に付きます。そう、中国国内爆買いの日「双11節」ですね。時間&商品&数量限定の「秒殺」のために、11日になる0を待ち受ける人は一体、どれだけ存在するのだろう……毎年そんなことを考えちゃいます。
がっ!しかーし!「双11節」に押されてすっかり影が薄くなった、もう一つの日をみなさんご存知ですか?その名は「光棍節」、日本語に訳せばまあ「独身者の日」ってとこでしょうか。ちなみに中国で独身は恋人のいない人を指し、日本の独身とはちょっぴり違うのです。
私は毎年、この日が近づくと、授業で日本の文化「ポッキー&プリッツの日」を紹介するのだけれども、文化比較と称して(実際はおもしろいから)中国では何の日〜?と学生たちに質問。何年も前には決まって「独身!」「シングル!」の声が。だから私も「そうですね〜、なんかちょっぴり淋しい日ですね〜」なんてリアクションをしていたもんです。
2前には実際に131生にアンケート調査を行いました。複数回答可でしたが、ポッキー惨敗(涙)。独身&爆買い63%、独身のみ32%、爆買いのみはたったの4%と独身の日の勝ちだったんですよ。あ、残りの1%は「普通の水曜日」、これってある意味、素敵だ。我が道を行っちゃってますねぇ。
で、今年も慣習にならって学生たちに聞いてみると、「買物!」「ショッピング!」「……し、シングル……」と、アンケート調査はしなかったものの、感覚的には間違いなくその答えが逆転。あいや〜!みんな、資本主義の毒牙にやられちゃってるのかい?などとはさすがに言えなかったけれども、うむむ……。 とはいえ、実際に夜中からネットショップで買物にいそしむと思いきや、そうでもないようで。意見を聞いてみると「買物はしたいけど、お金がない(学生とはやはりそういうものだ、うん)」と現実はつらいよ、な答えが多かったのです。中には「買物は好きだけど、欲しい物があっても秒殺で出てこなければ、何もこの日じゃなくてもいいし、むしろ夜中にそんなことするのは時間的コストを考えると非合理的(おお!なんとも大人な意見だ)」と、沈着冷静な意見まで飛び出して、なかなか興味深い結果となりました。
むしろ、財力を持った社会人のほうが積極的に買物をしているようで、社会人生徒に聞いたら次々と戦利品を報告してくれました(笑)。そういや日本でも11がひらがなの「い」ということで、ヤフーが「いい買物の日」を開催、日中どちらも巨額が動くのですな。
かく言う私も、ふふふ、型落ち新品(最新型ではないのがミソ)で割安になっていた携帯電話を購入。それまでのは自撮りもできないほど古い携帯だっただけに、現代のテクノロジー満載&ちょっぱやな携帯にすっかり面を食らった次第でございます。
あ、独身↓学生恋愛事情は後日ご報告、乞うご期待!
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母、妻、日本語教師、ライター、女の5足のわらじ(1足減りました)を履いて、今日も広州中をぱたぱたと、なんでもかんでも「なんとかなるさー」で乗り切ります! 広州7年目、中国語は相も変わらず駄目駄目レベル。夜ごはんの主食はやっぱりビール。