広州そら色散歩:光孝寺(ぐゎんしゃぉすー)
広州生活3年目の水戸がお送りするオススメ観光名所!
今回紹介する光孝寺は、広東省内で最も古い仏教寺院のうちの一つで、建立はなんと1700年以上も前と伝えられているぞ。市内では敷地最大面積を誇りながら、交通の便の良い街中にあり、広州四大寺院(光孝寺、六榕寺、海幢寺、華林寺)の一つにも数えられているんだ。境内は大きな菩提樹を中心に季節の花が咲き乱れ、見どころは多い。禅僧が行き交う悠久の歴史ある寺院だが、意外と知られていないみたいだぞ。穴場のパワースポットをさっそく僕が案内しよう。
数十人の僧侶の読経が響きわたる大雄宝殿
僕が参拝に行くと、大雄宝殿にはいつもたくさんの僧侶がいてお経を唱えている。南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏と繰り返すお経の発音は、日本で聞くのと変わらないのが興味深いな。本殿中央に位置する三体の仏像の周りを、僧侶らが一列になってぐるぐると練り歩きながら読経する様子は圧巻だ。そのあとには一般の参拝客も続いているようだ。眺めていると、自然に手を合わせたくなる気持ちになるのが不思議だ。
僧侶の暮らし。咲き乱れる花々、境内に住む動物達
色鮮やかな花々が年中咲き乱れているのは、別名「花城」とも呼ばれる広州ならではの美しい風景だ。それはここでも同じことが言える。猫などの動物がゆったりとくつろいでいる様子が、この落ち着いた雰囲気を証明しているな。そして敷地内をくまなく散策していると、光孝寺の僧侶が暮らしているであろうと思われる建物が何棟も見受けられるぞ。洗濯物や袈裟が干してあるので分かりやすいな、ははは。彼らが普段どんな食事を摂っているのか、これも敷地内にある素食館を訪れてみると確認できる。味わってみるのもいいだろう。
広州に古くから残る言葉に”未有羊城、先有光孝“ということわざがある。つまり広州ができる前から光孝寺はあった、とあるとおり、広州最古にして最大の仏教寺院なのだよ。中国政府からは全国文物重点保護単位にも指定されている。本堂の他にも、中国国内最古ともいわれる鉄の塔が存在するというからびっくりだなぁ。そんな高ぶる心を落ち着けて、ゆっくり参拝してみるとする。入場料を払うと、線香をもらえるぞ。
今回は“国内最古級貴重”スポット
【瘗発塔(えいはつとう)】
瘗発塔は高さ約8メートル、7層の八角形からなる塔で、各層にはそれぞれご神体が奉られている。今から約1300年前、六祖慧能はこの寺院の菩提樹の下で剃髪をして僧侶となり、その頭髪はここに埋蔵され、その証明のために建てられたものだという伝えがある。中国最古にして最大の鉄塔建造物と言われているんだ。
【東西鉄塔】
東西鉄塔は、なんと中国で最古と言われる双鉄塔なのである。今から約一千年前に西塔が建てられ、それから4年後に東塔が建てられたという。当時は金箔で覆われていたが、時と共にその姿を変えた。しかしそれでも凛として美しい佇まいをしているのは、この悠久の歴史が物語るとおり、その時代時代で人々に支えられてきたからこそである。
ランチスポット
僕はね、観光とセットで、美味しくお得に食べられるご飯処もしっかり押さえてあるんだよ。
●Tiger Prawn Vietnamese Restaurant
(大头虾越式风味)惠福东路店
住所:広州市越秀区惠福东路548号
電話:(86)20-8319-1277
時間:11:00~23:00
言わずと知れた行列のできるベトナム料理店。オススメは何と言っても本格派の生春巻きだ。モチモチとしたライスペーパーに、色鮮やかな具が綺麗に包まれていて、見た目にも美しい。
光孝寺
住所:広州市越秀区光孝路109号
交通:地下鉄1号線西門口駅C出口徒歩5分
時間:8:00~18:00
入場料:大人:5元、子供:無料
広州大好き水戸さん
GZ Welcome Guide Mr.Mito.
Be the master of one’s own life!!!
某コンピューター日本商社の営業で、情報系(生管、原価会計)と、エンジニアリング系(CAD/CAM/CAE)に長年携わる。縁あって、広州では日系エンジニアリング販社の顧問を担当。広州を愛してやまない水戸さんが、地下鉄とバスを使い、巡り巡ったところは30ヶ所以上。自分の足で向かうのがMito流。タイトルの空色は、自身が晴れ男であることから。