殿方 育児あそばせ!第36回

2022/04/13

殿方育児あそばせ

親子で釣りに挑戦!

帰国後は実家の周辺を散歩がてら歩くことが多く、周辺施設がここ数年で変化していて驚くことが多い。実家から徒歩10分のところにあった市民プールだが驚いたことに管理釣り場に改造されていた。民家に突如現れる穴場的管理釣り場だ。1時間1000円で釣り竿や餌など全てセットでレンタルでき、手ぶらで釣り体験ができるのでお手軽。基本的に釣れる魚は鯉などだが、冬期限定でニジマスやイワナなどが釣れてお持ち帰りも可能だ。
プールも鯉が釣れるプール、ニジマス・イワナが釣れるプールで分かれている。息子は勿論釣って持ち帰れるニジマスがいるプールを選択。幸いにもそのプールにはお客さんは私たちだけ。コロナの状況下でとてもうれしい状況だ。スクリーンショット (908)
さて、制限時間も1時間と決まっているので早速釣りを開始。基本的に魚影は見えている状態。なのでニジマスがいる場所にダイレクトに餌を落っことしてみる。非常にシンプルな作戦ではあるが一向にニジマスが餌を食べない。何故だ。あつ森ではあんなに簡単に魚が餌に食いつくのに。
スクリーンショット (909)管理釣り場のお兄さんに聞いたところ、最近水温が上がったことによりニジマスがバテており、食いつきが悪いそうだ。そこでお兄さんが教えてくれたのが疑似餌おびき寄せ作戦。餌を垂らしてひたすら待つのではなく、餌を上下上下に小まめに揺らし、まるで水中にいる虫のごとく演じて魚の食欲をわかせる作戦だ。ルアーならまだしも針についてるのはコーンの欠片。そんな馬鹿なと思いつつ言われるがままに試してみたら本当に食いつくではないか!しかも魚もバカではなく食いついて餌だけを取って逃げてしまう。その一部始終を目視することが出来、釣り初心者としてはとても楽しい。子供も興奮すること間違いなしだ。
ニジマスと息子がそんな攻防戦を繰り広げて約15分が経過した時、息子の釣り針にニジマスがHIT! すると生きたニジマスに驚いた息子は釣り竿を投げ捨て逃げてしまった。なんて臆病者なんだ……。仕方なく私が針を外しバケツの中にニジマスを入れる。自分が釣り上げたニジマスが元気よく泳ぐ姿を息子は満足そうに眺めていた。そんなこんなで親子でニジマスを計5匹釣り上げ時間切れ。今夜の家族分の夕飯には十分な釣果だ。釣り上げたニジマスをビニール袋に入れてもらい帰路へつく。
ニジマス達は夕飯までの間、我が家の冷蔵庫で保存され今夜の献立にされるのを待つ。長時間冷蔵されたニジマスは暴れることもなくなったので、息子自らが釣ったニジマスを自らの手で下処理してもらうことに。魚のお腹に包丁を入れるのは私がやり、息子には手でハラワタを取り出してもらい流水で洗ってもらった。私も魚のプロフェッショナルではないが、水中で呼吸をするために必要なエラや浮くために必要な浮袋、人間と同じように食べ物を消化する胃袋など最低限の知識はあるので息子に説明しながら一緒に下処理した。息子は最近気を使うようになったのか『ふーん。すごいね初めて知った』と私の話を関心持って聞いてる風であったが、内心『気持ちわる。とっとと終わらせてくれ』と思ってるのは顔によく書かれていた。

スクリーンショット (910)図1スクリーンショット (912)

 

 

 

 

 

 

 

無事5匹のニジマスの下処理が終わり、妻にバトンタッチ。小麦粉とオリーブオイルでニジマスのムニエルを美味しく作ってくれた。
自分で下ごしらえしただけでなく、自分で捕まえるところからした魚だ。息子にとっては一際おいしかったに違いない。今回初めて親子での釣り体験だったので釣果0のボウズでも構わない気で試してみたが、想像以上に子供でも釣りが楽しめ、しっかりと釣果を上げ、それを家族に提供できた。1人1,000円としては安すぎるお得体験であった。


スクリーンショット 2021-09-06 144041

Ryosuke Yoshida

埼玉出身、大阪生活は12年。中国語初心者・初の海外生活ということで右も左もわからない状態ですが、世界埼玉化計画推進の為、広州に家族(妻・長男6歳・長女2歳)とやってきました。広州在住日本人の先輩方に助けられ徐々に行動範囲と会話力が広がってきたところです。趣味はゲーム。仕事もゲーム。好物はビールと十万石饅頭、そこらへんの草。

Pocket
LINEで送る