僕の香妻交際日記 第25回「肉ばっかりでごめんなさい」

2018/05/08

中学生の頃、柔道部の先輩たちと焼肉を食べに行ったとき、「お土産、お前のカバンに入れておいたからな」と言われてカバンの中を見てみると鉄板で焼かれた肉たちが、何かに包まれることなくそのままカバンの中に入っていました。
それでもあのときは「マジっすか、あざーす!」と言いながらその焼肉を食べていたんですから、当時の先輩も私も呑気なものです…

と、突然なんだと思われた方も多いかと思いますが、つまりそれくらい私は肉が好きだという話です。
そんな肉好きの私が選ぶ香港の肉料理を皆さんに紹介いたします。香港のレストランに入って何を食べようか迷った際には是非これらの肉料理を試してみてください。

1.口水雞(ハウシュイガイ)

口水鶏

宝石のような輝き(油による)、井上和香の唇のような皮と肉、そしてその見た目の愛おしさとは対照的な鋭い辛さ。白いご飯との相性抜群です。

ただし、食べ過ぎると決まってお腹が痛くなるので、1つの皿を家族や友人とシェアするようにしましょう。

2.水煮牛肉(シュイジュアオヨッ)
地獄の晩餐で出てきそうなワルダイナミックな見た目が食欲をそそります。結構辛いです。

見た目のワルさとは裏腹に肉は脂身がなくさっぱりしているので、私の妻も大好きです。

3.梅菜扣肉(ムイチョイカオヨッ)
甘辛いソースでじっくり煮込んだトロトロの扣肉(豚ばら肉)は噛む必要一切なし。口に入れればたちまちとろけます。

またその下に敷かれている梅菜(ムイチョイ)も見逃さないでください。扣肉の油っこさと、ソースの強い甘辛さをこの梅菜が全て清算してくれます。

4.叉燒飯(チャーシウファン)と焼鴨飯(シウンゴォファン)

梅菜扣肉

香港では定番の肉のせご飯ですが、中でもこの2つは特に人気があります。叉燒飯を頼むときは「半肥瘦(ブンフェイサオ)」と付け加えると脂身と赤身の部分をバランスよくのせてくれます。
5.豬腩肉米線(ジュラムヨッマイシン)

猪腩肉米線

米線と言えば香港ではラーメンよりも人気のある庶民の味の代表的な麺です。
米線の人気の秘訣はトッピングも味付けも自由という点です。とは言え、何をトッピングすればいいのか迷いますよね。そんな時は豬腩肉をトッピングしてください。甘辛いタレに相当な時間漬け込んだと思われる豚バラを薄切りにしたものが米線の上に乗っかって出てきます。特に南記、雲桂坊の豬腩肉はめっちゃうまいっす!

香港のレストランはメニューが多すぎて困るときがよくあります。
特に日本からお客さんや家族、友人が来たときなんかはパッパッと注文できたら何かカッコいいですよね。
皆さんも自分の鉄板メニューを探してみてください。

「肉って焼いても美味いな!」

冒頭の先輩も、今となっては二児の父。肉はちゃんと焼いてから食べているのかな…?

ではでは。

ルーシー龍

ルーシー龍(りゅう)
香港人妻との結婚歴3年目の日本人。沢木耕太郎の「深夜特急」を読んでチョン キンマンションに憧れて香港にやって来る。趣味は早く家に帰って妻と一緒に TVBのドラマを見ること。

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