婆婆(ポーポー)直伝!【香港おうちカレーレシピ】

2023/12/13

外食や気軽なレトルトが当たり前になっている昨今の香港。それでも「おふくろの味」を守り続けている家庭もある̶̶。 ここでは、ポーポー(おばあちゃん)が毎週のように作るという、とある香港家庭のおうちカレーを再現してみた。

香港のおうちカレーってどんなの?
香港カレーの特徴は、ココナッツミルクでまろやかに仕上げること、野菜や肉を大きめにカットすること、そして日本のカレーのようにとろみをつけること。また巷でカレーフィッシュボールがよく売られているからか、練り物を入れる家庭も多いそう。

さて、ベースは何を使おうか?
カレー好きの多い香港。どのスーパーにも、スパイスを混ぜ合わせた粉状のカレー粉、トロッとした瓶詰めのカレーペースト、スパイスに小麦粉を混ぜ合わせたカレールウなどがずらりと並んでいるが、ポーポーのおすすめは、香港ブランド「冠益華記(Koon Yick Wah Kee)」の「油咖喱 咖喱膏」。1891年に創業した老舗調味料メーカーが作るカレーペーストで、昔から多くの香港人に愛されている。1

材料にもこだわってみよう
せっかくなので材料も香港産にこだわりたい。練り物がよく食されていることもあって、フィッシュボールや揚げ豆腐は香港メイドのものも多く、街市などにある専門店でも買うことができる。通常、街頭で売られているカレーフィッシュボールは揚げたものが使われるが、食材店によっては揚げていないものやチーズ入りのものなどさまざま並んでいるので、テイストの違うものをいくつか入れてもいいかもしれない。2

 

早速作ろう! ポーポーの香港カレーレシピ

3材料(4人分):
ショウガ(みじん切り)      ひとかけ
ニンニク(みじん切り)      ひとかけ
にんじん(ひとくち大)      1本
じゃがいも(ひとくち大)   3個
鶏むね肉(ひとくち大)       2枚
カレーペースト                小さじ2
水                                      800ml
固形コンソメ                    2個
フィッシュボール(油抜きする) 10個
揚げ豆腐(油抜きする)       10個
ココナッツミルク             50ml
片栗粉(少量の水で溶く)    少々

① ひとくち大に切ったにんじんとじゃがいもを油で炒める。
② 1をいったん皿に取り出し、油を再度足して、みじん切りにしたショウガとニンニクをきつね色になるまで炒める。
③ 2にひとくち大に切った鶏肉を入れて焼き色をつける。
④ 炒めた野菜を戻し入れ、カレーペーストを加えて香りがつくまで少し炒める。
⑤ 水とコンソメを入れて沸騰させる。
⑥ 油抜きしたフィッシュボールと揚げ豆腐を加え30分ほど煮込む。
⑦ ココナッツミルクを入れて再度軽く煮込む。
⑧ 水で溶いた片栗粉を入れてとろみをつけたら完成!4

味の感想は?
ポーポーおすすめ食材の揚げ豆腐がしっかりカレーの旨みを吸い込んで美味!コクがあってなかなか本格派に仕上がった。やはり決め手は冠益華記のカレーペースト。とは言えなかなかの辛さなので、小さなお子さんのいるご家庭はペーストを少なめに、ココナッツミルクを多めにするのがおすすめ。

もっと手軽に作りたいよ……
簡単なレシピとはいえ、ニンニクを細かく刻んだり片栗粉を溶かして入れたりなんてことすら面倒だ! という人には、こちらの調味料をおすすめしたい。5カレーフィッシュボールを自宅でも手軽に再現できるソースだ。チキンスープで溶かして煮込むだけというこの商品、香港人のフィッシュボール愛が感じられる……。

今週末のおうちカレーは、地元産の食材や調味料を上手に使って、香港民の家庭の味にトライしてみてはいかが?

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