貴方と お酒と 音楽と2：バンドファンが毎夜集うライブハウス「THE WANCH（ザ・ワンチ）」湾仔 - 特集投稿

日本人アーティストも多数出演
会社帰りにも気軽に立ち寄れるスポット

湾仔（ワンチャイ）の謝斐道を歩きながらふと上を見上げると、一際目だつ白地に赤丸、そして店名である｢THEWANCH｣の文字。そしてその看板の下にはお酒を片手に談笑する人々。
ここは夜な夜なお気に入りのバンドを求めてファンが集う、賑やかなライブハウスだ。場所柄、会社帰りのスーツ姿の男性客もちらほら見受けられる。ここでは、ジャンルを問わず、香港のトップクラスといわれているカバーバンドのパフォーマンスやジャムセッションなどが行われ、そのアーティスト達が放つ音楽ごとに、店内の雰囲気もがらりと変わる。店に入るためのチャージもなく、入り口はいつもオープン。ぶらりと立ち寄り、ビールを片手に気軽に音楽に耳を傾けるには最適な店だ。広くはないが、パフォーマーとオーディエンスの距離が近く、生演奏の迫力を味わえる。やはり音楽は生に限る！と実感できるはずだ。オープンなのは出演者に対しても同様で、特にオーディションなどはない。自由な雰囲気が溢れるライブハウスだ。
日本人のアーティストの出演も頻繁に行われているからか、フロアにはしばしば日本人も。火曜日から土曜日の18時～19時30分には無料でスナックが提供されるなど、お財布にも優しい、まさに気軽に生演奏を楽しめるバーだ。 

住所：54 Jaffe Rd., Wan Chai
電話：(852)2861-1621
ウェブ：http://www.thewanch.hk
フェイスブック：the.wanch

様々なジャンルの生演奏が楽しめる「Fringe Club（フリンジ・クラブ）」中環

赤白レンガのレトロな洋館は
アーティストを後押しするアートスペースへ

中環のウィンダム・ストリート、ロウアー・アルバート・ロード、アイスハウス・ストリートが交わる賑やかな交差点に、赤と白の縞模様が愛らしいレンガ造りの建物が佇んでいる。「Fringe Club（フリンジ・クラブ）」と呼ばれるこのイギリス・コロニアル調の建物は、現在は香港アーティスト達の活動推進のアートスペースとして使われており、中には美術展覧会ができるスペースや、シアター、ライブスペース、そして屋上には香港の青空の下で楽しむカフェが併設されている。
イギリス統治時代下の1892年に建立された当初は香港島の山頂付近に住む住民たちのための氷や食料を保管する冷蔵倉庫として使われていたが、1970年代に運営会社が立ち退き、その後長年に亘り廃屋として捨て置かれていた。歴史的価値の残るこの建物を何とかもう一度活用できないかと考えたボランティアや専門家がその後幾度も改修工事を重ね、現在のアート空間へと変身させた歴史を持つ。
ライブスペースでは平日、週末を問わず様々なジャンルのアーティスト達の生の演奏を耳にすることができる。忙しい日常を忘れ、ジャズ、アカペラ、パンク、ロック、ビッグバンドなどの音楽に耳を傾ける時間を過ごしてみてはいかが？歴史的文化価値が高い建物で聴く音楽はいつもとは一味違った音色を届けてくれるだろう。

場所：2 Lower Albert Rd., Central
電話：(852) 2521-7251
ウェブ：http://www.hkfringeclub.com
フェイスブック：hkfringeclub

会員制のジャズバー「Bert Okukley」セントラル（中環）

長年、記者達に愛される大人の癒しムード漂うバー

今は亡きジャズ奏者で、著名な記者でもあったBert Okukley。その名前がつけられているこのバーは、香港の外国人記者クラブである｢香港外国記者会｣の地下にある。つまり、記者クラブのメンバーにならないと入ることが出来ない｢会員制のジャズバー｣なのだ。その外観同様、レトロでクラシックな内装のこれぞジャズバーといった空間で、日々忙しい日々を送る記者たちが、専属のアーティストが演奏するジャズを楽しみながらグラスを傾け、しばしの休息をとる。
ちなみに、メンバーになるには入会金を払うだけではなく、会員の紹介が必要でその他にも記者からの賛同を得なければ・・・などとかなりハードルが高い。それだけここは特別な場所なのだ。

住所：B/F, Foreign Correspondents Club,
North Block, 2 Lower Albert Rd., Central
電話：(852)2521-1511
ウェブ：http://fcchk.org

住所：3/F., 239 Hennessy Rd., Wan Chai
電話：(852)2395-2269
フェイスブック: CimaFineDiningBar