貴方と お酒と 音楽と3:香港のバンド活動は?大原サキさんインタビュー

2016/01/20

音楽は聞くのも歌うのも好き!週の半分はライブハウスにいます

大原さん▶香港でお世話になっていた兄貴分的な方から「バンドやろう」と声をかけてもらい、バンド活動を始めました。歌うことが大好きで、今は、80~90年代から比較的新しい洋楽popロック、もっと古い70~80年代洋楽ロック、The Policeのカバーバンド、そして、洋楽ブルース、フォーク、などなど・・・いくつかのバンドでボーカルやコーラスを担当しています。
大体週末に練習をしているのですが、メンバーの日程が合わなくて練習ができないのは、すごくありますね。帰任や出張、家族の事情で、メンバーもなかなか安定しなかったりもします。そんななかでもお客さんやメンバーと一緒に音楽を楽しめるライブはほんとに楽しいです。今は主に湾仔の「THE WANCH」に出演しています。月曜はハッピーアワーの18:00-20:00位にアコースティックで、後は不定期で、月に数回平日の夜に出させていただいてます。
香港人のお客さんは欧米人のようにふらっときて音楽を聞いて飲む人は、少なくて、出演している友達を応援しに来る人が多いです。早い時間にすぐ帰る方か、熱心に最香港でバンドライフを楽しむ後までいるかたか、すごく極端。年齢的にもすごく若いか、年配の方かという感じでこちらも極端なんです。演奏しているときに暖かく応援してくれる方もいてありがたいです。
香港の音楽はもともと広東ポップが主流。他のジャンルは少なかったのもあって、以前は日本に比べると決して高いレベルとは言えなかったと思うのですが、最近は、ロックやメタルやジャズなどの音楽を聴く人口やバンドも増えてきて、レベルも上がってきていると思います。ローカルのバンドはT h e M a t c hBox、League of Gentleman、Helter Skelter、カバーバンドですとRolling Stoned、Skyなんかが気になっています。香港は、家賃も高いからライブハウスも活動できるイベントも少ないように思えるのは、残念かなぁと思うのですが、この勢いで香港にもいいバンドにどんどん出てきて欲しいですね。

〈Sakiさんプロフィール〉

●Union Linkage LT 勤務
●在港歴:トータルで18年くらい
●香港での音楽活動歴:6年

香港のバンド活動は?小玉さんインタビュー

ゼロからの挑戦、その成長の過程を楽しみたい

小玉さん▶息子の誕生をきっかけに、自分も何か新しい事にゼロからチャレンジしてその成長のプロセスを趣味として楽しみたいと、41歳の時にドラムを始めました。小学生の頃に、THE BEATLESが大好きだった担任の先生の影響もあって、元々60年代のSMALL FACES、KINKS、CREAMなどイギリスのロックが好きだったんですが、日本では特に音楽活動といえるものはありませんでした。Helter Skelter 小玉さん
香港で独学で始めたドラムでしたが、なかなか上達しないので、2年ほど前にMark -1 music centerの甲谷さんにレッスンを受けることにしたんです。その時に同じくレッスンを受けていた他の生徒さんと一緒にバンドを始めました。それが今のTIN SOLDIERです。
何もない状態から始めたバンド活動ですが、メンバーそれぞれの個性、人柄、技術の面でバンドの存在性(アイデンティティー)を育てていくような感覚が楽しいです。小さな会社を設立し、だんだん大きくしていく過程と似た部分もありますね。
月1回のペースで「THE WANCH」で定期的に演奏させてもらっています。また、その他日本人バンドのイベントやMark-1 music centreさんのイベントなどで演奏させてもらうこともあります。音楽好きな人達が集まるライブBARなどでは、演奏が悪いと(技術的な事ではなく)、お客さんはサッと帰ってしまいます。逆に楽しい演奏が出来ると踊ってくれたり、声をかけてくれたりと、お客さんの反応がダイレクトで伝わって来て楽しいです。以前、欧米人の方から「亡くなった父の好きだった曲ばかり演奏してくれてありがとう」と礼を言われた時はとても嬉しかったですね。こんな時はみんなで飲む生ビールも格別美味しく感じます(笑)。
忙しい日々の生活の中で、時間を見つけて続けて行くのは難しい面もありますが、私にとって音楽は心身共に健康でいられる大事な活動です。

〈小玉さんプロフィール〉
●MEISEI HONGKONG LIMITED

代表
●在港歴13年
●香港でのバンド歴2年
●香港で注目のローカルバンド
「Helter Skelter」

インディーズのためのライブハウス「Focal Fair」銅鑼湾

香港インディーズシーンに一石を投じる今後注目のライブハウス

まだまだ発展途上の香港インディーズシーンに登場した「Focal Fair」は、オープンと同時に香港のインディーズファンから熱い注目を集めている。自身でもバンドを組んでいる若者たちが、自分達の望むパフォーマンスステージを実現するために作ったという、100人程度の観客を収容するコンパクトなライブハウスだ。スタイリッシュな空間と、プレ
イヤーの期待を裏切らない、行き届いた機材からも彼らのこだわりと情熱を伺うことができる。Focal Fair
もう一つ特筆すべきはそのロケーション。ヴィクトリアパークのすぐそばという立地で、ステージのバックにビル群の間に港も望める。香港だけでなく、日本でもこんなライブハウスは珍しいのでは。ローカルバンドだけではなく、日本を含む海外からのアーティストも数
多く出演するという、今後注目のスポットだ。

住所:28/F, Park Avenue Tower, 5 Moreton Terrace, CWB
フェイスブック:FocalFair ※常に新たなスケジュールを更新している。

芸術とジャズミュージックを  同時に楽しむ大人の隠れ家「Dada Bar + Lounge」

尖沙咀(チムサーチョイ)のホテル「The Luxe Manor」の2階に店舗を構える香港では数少ない本格的ジャズバー「Dada Bar + Lounge」。毎週末にはライブジャズ演奏を初め、様々な音楽パフォーマンスやエンターテイメントを楽しむことが出来る。ジャズファンからは熱い支持を受けているお店だ。20世紀始めに起きたダダイズムという虚無主義的な芸術運動をデ
ザインテーマにした抽象的な芸術空間は訪れる者を異空間に導いてくれる。また、紫、赤、黒のベルベットなどグラマラス感も落ち着いた大人の雰囲気。それと裏腹に気軽に通えるところが人気の秘密。ユニークなオリジナルカクテルを始めワインやウィスキーなども種類豊富。バンドが奏でるシックなメロディーと美味しいお酒を楽しもう。
Dadabar

住所:2/F, The Luxe Manor, 39 Kimberley Rd., TST
電話:(852)3763-8778
ウェブ: www.dadalounge.com.hk
フェイスブック: dadabarandlounge

 

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