「会社ホームページ制作と改善」兆星電脳有限公司(広東省佛山市)
日頃ITサービスの仕事で広東省を走り回っている身です。月日が経つのは早く、2014年がスタートしました。10年前のIT環境と比べると現在は全く別世界といえるほどITは人々の生活を大きく変えたと思いますが、企業内で一般業務に使われるITインフラはそれほど目覚ましい変化はしていないように見受けられます。見えない部分でのIT化はかなり進みましたが、あくまで一般的なオフィスのIT環境は10年前とあまり変わっていませんね。毎日PC上でメールをしたり書類を作成、というのがオフィスワーカーの日常だと思います。
ウチの会社は企業のITインフラ構築や社内ネットワークのメンテナンスが本業ですが、顧客企業のIT改善の一環としてホームページ(以下HP)制作を頼まれることもあります。HPは媒体ですので社内のITインフラとは直接関係ありませんが、余談として今回のコラムではHP制作の仕事の中で起きた事例を紹介しますので、何かの役に立てばと思います。
一般的な企業のHPは、インターネット上での自社紹介や製品・サービスの認知度UPを目的としたカタログとしての役割をしています。インターネットという空間を通じて自社の販売促進、つまりHPを利用して売り上げを最大化したいというのが本音です。そこまで大事なことであれば、HP制作専門のスタッフを常駐で雇うのが一番ですが、それが難しい場合は外部の業者に依頼することになります。この場合、「満足のいくHPを外注で作るのはかなり困難」ということを覚えておいてください。よくあるパターンは、「全てお任せ」でHPデザインを外注し、出来上がると「こうじゃないんだよなー」と、制作前にイメージしていたものと大分違うという結果になることです。床屋に行って「とにかくかっこ良く」と全てお任せして、出来上がりがモヒカンになっていたらどう思いますか?困りますよね。HP制作の外注も同様の注意が必要で、事前に事細かにデザインやレイアウトの打ち合わせを行い、決して「おまかせ」にしないのが一番です。極言すれば、「HPはたとえ外注であっても全て自社の指示通りに作らせる」くらいの覚悟で臨んだ方が無難だと思います。HPデザインを請け負う業者はあくまで顧客の要望通りにHP制作業務を行っているだけですので、イメージを作り上げるのはまさに発注する側にあります。
それからもう一点、良いHPを作るコツがあります。「文章内容とその量」です。どんなに凝ったデザインのホームページ制作を目指しても、肝心の文章内容が乏しい場合は見た目が安っぽくなってしまいます。例えば、せっかく製品写真を何枚も用意したのに、製品説明やアピールの文章が1行しかない場合は、内容の無いつまらないページという印象を与えてしまいます。閲覧者を引き付けようと思ったら、アピール度の高い文章を沢山掲載するのが良い。文章コンテンツの量は重要です。デザインを作りながら出来具合を見て文章内容を作る、というのは失敗する確率大ですので気を付けてください。これから会社ホームページ制作を検討されている方は、まず掲載予定の文章内容を完璧に用意してからデザイン業者と話をする方が後々効率良くHP制作が進むと思います。皆様の会社のHPはどうでしょうか。HPを改善することは企業のイメージチェンジにとても効果的です。
赤座 卓也(あかざ たくや)