広州市「STS新東洋」の総経理、藤田秀則さんインタビュー

2013/12/23

教えて総経理

展示会、パンフレット制作など中国ビジネスを成功に導く販促活動をサポート

今回は、中国を中心とするアジアで、展示会、パンフレット制作、ウェブ制作を3本柱として、日系企業等のビジネス展開をサポートしている「STS新東洋」の総経理である藤田秀則氏にインタビューをさせて頂いた。

PPW:「STS新東洋」はどのような会社ですか?
藤田氏:上海・北京・広州に拠点を持ち、日系企業向けに、展示会・イベント、平面デザイン、ウェブ制作など、ニーズに合わせたプロモーションサポートを提供させていただいています。2005年に設立し、従業員数は18名、内日本人が3名で、全員北京語が話せます。プロジェクトは全て日本人スタッフが担当し、各専門スタッフが統一された企業イメージの構築や戦略的な広告、販売促進活動を実現し、弊社1社だけでトータルサポートさせていただくことができます。

PPW:日本と中国とでは事業のやり方等に違いはありますか?
藤田氏:日本ではどちらかというとある程度、既に決まったパターンの提案が比較的多いのですが、中国には確立した方法や成功法はないので、今までの経験を元にお客様との話し合いで決める場合が多いですね。また、日本と中国の違いを探すより共通点を探して攻略する方がイメージしやすいです。例えばキャッチコピーも漢字を見てイメージを膨らますという点では日本人にもやり易いですし、逆に欧米などとは全く違いますよね。また、文化も仏教、習慣など心理的な部分も似ていますし、何より外見も似ているので街に溶け込みやすく仕事がやりやすいですね。

PPW:展示会のプロデュースで苦労された体験はありますか?
藤田氏:あります。今まで一番困ったことは、お客様のイベント開催1週間前に突如会場が変更になったことですね。なので、施工設置計画をはじめからやり直し、様々な工夫をして難を逃れました。中国国内では、主催者より、会場側が強いので交渉にも工夫が必要です。ただ、日本よりも融通が利く部分もあり、初めから無理とは決めずに根気よく問題に取り組めば、たいていの場合、解決方法が見つかります。そこはポテンシャルの高い中国ならではだと思います。

PPW:展示会等を行った後のお客様の反応はいかがですか?
藤田氏:中国国内で展示会やイベントの経験の少ない日系企業が多く、一緒に一から計画するので、実施後の達成感、充実感を共有させていただいています。また、パンフレット制作から展示会の実施まで一貫してトータルサポートをしていますので、様々な業者に頼み、パンフレットと会場イメージが違うなど、一見見落としがちな問題を未然に回避することができます。

PPW:展示会等、中国での販促活動を成功させる秘訣はどこにあるのですか?
藤田氏:一概には言えないのですが、お客様の予算や時間等制約がある中で展示会に出展するなら、どの展示会に、いつ出展するか、また、出展しない場合はどのように自社商品をPRしていくか、などの戦略をお客様とともに考え、販売促進に結びつくソリューションを提供しています。また、アフターフォローも大切で、集客方法と成果のデータ化、見込み客などのフォローアップもしております。

PPW:今後の事業展開について教えてください。
藤田氏:事業を台湾やシンガポールなどアジア全体に広げていく予定です。私たちは中国国内の経営資源を効率よく活用し、迅速な対応を行うことができます。もちろん中国国内おいても、中国のトレンドも取り入れた効果のあるイベント、展示をご提案していきます。自社のパッケージサービスを順次強化し、分かり易いサービスで面倒なやり取りを少なくすることができます。中国における販売促進を熟知した弊社だからできるご提案だと思います。

PPW:最後に一言お願いします。
藤田氏:中国に限らず、海外のビジネスは日系企業にとって様々なリスクがあります。当然、「チャイナプラスワン」なども重要な考え方ではありますが、これほどポテンシャルが高く、奥が深い国はないと感じています。日本と中国とは切っても切れない関係だと思います。弊社を活用していただき、変化や習慣を克服して、中国ビジネスを成功させていただければと考えております。

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北京新東洋商事諮詢有限公司
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