ITセキュリティの常識「いざという時のバックアップ」TRE 尖沙咀(チムサーチョイ)
がんばるマリコのIT素朴な疑問
プルルルルル~。プルルルルルル~。プルルルルルル~(あれ?こんな遅くにS研究員から電話だ。トラブルでなければいいが?)
フジオ部長:「はい、フジオです。」
S研究員:「Sです。夜分すっすみません!あっあの、まだオフィスですか?」
フジオ部長:「さっきまで残業だったけど、流石にもう家だよ、どうした慌てて?」
S研究員:「玄関で、自宅の鍵をオフィスに忘れたことに気が付いて…。」
フジオ部長:「それは、オイシイね。いや、それは大変だね(笑)。ご家族は?」
S研究員:「生憎、日本に里帰り中で…。オフィスにまだ誰か残ってそうですか?」
フジオ部長:「確かマドンナが…提案書の〆切でまだ残っているかも。彼女に電話してみたら。」
・・・翌日・・・
S研究員:(すがすがしい顔で)「昨日はありがとうございました。おかげさまで鍵が見つかり無事に家にはいれました。鍵がないとわかった時はすっかり動揺してしまい…。お騒がせしました」
カメヤマ先輩:「鍵がないと野宿だもんね。」マドンナ・フジコ:「恩に着なさいよ♪」
岩石先輩:「いつも普通にあるものがなくなると慌てることってよくあるよね。さあ、タムラ君。いつものように仕事に繋げて考えてみようか。」
広州のタムラ:「エ~ト。ITの世界でいつもあると思っていてなくなると困るものといえば…。例えば、インターネットとか。会社にきてインターネットが繋がらなかったらもう今日は開店休業!という気分になりますよね。」
トンデンヘイ:「あと、パスワードもド忘れするときありますよね。パソコンにログインできなかったり、銀行で支払いできなかったり。」
岩石先輩:「そうだね。そんなことが起きないよう日頃から備える必要がある。」
マリコ:「ITの万が一にはどう備えればいいのですか?」
岩石先輩:「基本はバックアップ!何度も口をすっぱくして言っているが今日は改めて整理してみよう。①インターネットも2本別々のプロバイダーで契約して切り替えられるようにしたり、②パスワードも自分だけでなく、総務の管理者と共有していれば、万が一のときの備えになる。」
マドンナ・フジコ:「あと③業務でシステムを使っている場合はデータのバックアップも重要ね。それもきちんと毎日磁気テープに記録するだけでなく、できればデータのまま別の機器に保存するなど二重のバックアップ体制があればより安心よね。」
カメヤマ先輩:「ITの運用面のバックアップは、案外意識されてないので潜在的リスクとしてお客様に示唆を与えるのも我々の重要な仕事だね。それと香港の企業の場合は少数精鋭で業務をまわしているから、人がやめたらたちまち業務がまわらなくなることもある。そんな状況をサポートできるように我々も運用の④人的なバックアップという意味でお客様の業務を理解しておかなくちゃね。」
マドンナ・フジコ:「この間もいきなり会計スタッフが辞めてしまったお客さんをサポートしたときは、よっぽどお困りだったようで『神様に見えました』とお褒めいただいたけどそういう感謝の言葉が一番励みになるわよね。」
マリコ:「専門家にまかせることはまかせても自分たちで心がけられることもありますね。わかりました!何事もバックアップ体制ですね。私もさっそく鍵をカバンとサイフに1つずつ入れることにします!」
カメヤマ先輩:「いい心構えだ。って、おいおい、そのサイフをカバンに入れちゃ意味ないぞ。」
マリコの教訓
「大切なものは二重化にしておくことが緊急事態の回避に繋がる。」
タイムライズエンジニアリング
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