明るいミャンマー人のジョークって?ミャンマーKANARAY編集部

2016/02/01

村一番の〝物知り〞結婚相手にご用心

市場もバス停も、街中が元気な声と笑いの絶えないミャンマー。その反面、ケンカや競争がちょっと苦手だったりもするこの国の人々。「冗談で言ったのに・・・」なんて、仲良しのミャンマー人友達を傷つけてしまったなんて経験もこの国に住む外国人なら一度は経験しているかも?では、ミャンマーの人はどんなジョークを言うの?ということで、ご紹介します、ミャンマージョーク!今日は2つのジョークをご紹介。1つは、世界共通とも言える結婚のお話し。もうひとつは、ミャンマーならではのお話し。ミャンマー流ジョークをご堪能ください。
結婚しないで!
学生時代の同級生が久々にヤンゴンで再会しました。地元の学校を卒業して以来の再会に、話もはずみます。お話しもひと段落したところで、1人が言いました。
”実は、私、結婚するの!”
”本当!?それはおめでとう!!!いったいどんな人と結婚するの?”
”同じ職場の男性よ。とっても優しい人なの。毎日大切にしてくれて、昨日も私のこと褒めてくれたわ。”
”まあ、素敵。なんて褒められたの?”
”「君は、最高に美しいし、家事も申し分ない、料理だって世界一だよ!」だって。”
それを聞いた友人は血相を変えてこう言います。
“なんてこと!その人と、絶対に結婚しない方がいいわ!”
”ええ?それはなぜ?”
“結婚する前から嘘をついている男なんて、信用ならないじゃないの!!”
おら、田舎者じゃねえ!
昔昔その昔、ミャンマーにある東の山の田舎にカイン民族の男がいました。その男は、自分は村一番の物知りだ、とたいそう自信を持っていました。ある日、その物知り男は、山のふもとで開催されているパゴダの祭りへ遊びに行きました。物知り男は、他の人に田舎者だと思われるのを嫌がって、街人に溶け込むよう気を使っていました。山とふもとの街を繋ぐ電車やバスはもちろんなく、車もありませんでしたので、男は歩いて行くしかありませんでした。村にはテレビもない、ラジオもない、夜になっても道を照らす街灯もない。陽が沈むと周りははっきり見えません。足元の悪い中、ようやくパゴダの近くにさしかかった頃、物知り男は泥のような物を少し踏んでしまいました。
“何だ、これは!?”
そう言って、手で触ってにおいを嗅いでみる男。
“うーん・・・。”
しかし、嗅いで見ても目を凝らして見ても、泥か糞かが分からない。
“村で一番物知りのおらが分からねえだなんて・・・。”
触覚でもだめ、視覚もだめ、嗅覚もだめ。男は仕方なく残った味覚を頼ってそれを舐めてみた。
そこでようやく分かりました!
“ハ!こらあ、糞だな。間違いねえ!”
物知り男はこれでようやく安心しました。
“良かった!やっぱりおらは村一番の物知りだあ!それにおらまだ糞を踏んでねえ!さすがだあ!これで田舎者には間違えられねえべ!”
いかがでしたか?
facebookで連絡が取りやすくなったこの頃。田舎から都会に出て再会する友人も多いようです。女の子が集まるヤンゴン街角のカフェではこんなジョークが聞こえているのかもしれません。

かたや、ミャンマーの田舎は今も昔も、道路整備や街灯もありません。夜歩くのはとても危険です。物知り男のように、糞だけでなく、蛇や蠍にも気をつけてください

文:ミャンマーKANARAY編集部ミャンマー1
Ei Nandar Htet, Nu Khine Zan
「完全地元密着」「地元社会貢献」をテーマにミャンマーとASEANを情報でつなぐ無料情報誌。KANARAYはミャンマー語で「ちょっと待って」「ちょっとちょっと」という意味の言葉です。ちょっと立ち止まって、手にとって、読んで下さった方が笑顔になる。そんな雑誌を目指し、経済・生活・趣味スポーツ・現地インタビューなどなど、多彩な現地の“生”情報をご提供します。

Pocket
LINEで送る