広州・深センのローカル中華料理6選

2015/01/28

西北料理…「羊料理」

【隴上行】

隴上行 羊料理

南部、北部地方と違い、西北地方では豚肉や鶏肉よりも羊肉、牛肉を使った料理が有名だ。「西北地方」と聞いても日本人にはあまりピンと来ないかもしれないが、「甘粛省」、「青海省」、「新彊ウイグル自治区」、「陝西省」などがこれに当たる。味付けは、薄味で酸味のある料理が多く食べやすいのが特徴だ。広州市珠江新城にある「隴上行」は、そんな羊料理が楽しめる西北料理店。ローストした「烤羊排」から「羊肉の串焼き」、豪快に手づかみで食べる「手抓羊肉」とバラエティに富んだ羊料理がメニューに並ぶ。独特な”獣の臭み“で敬遠されがちな羊料理だが、同店の羊肉はどれも新鮮でニンニクをピリリと効かせた味付けが何ともニクい。

隴上行
住所:広州市天河区華利路2号富力愛丁堡大厦2階
電話:(86)20-3866-3658
時間:11:30~14:00 / 17:00~22:00

最寄り駅▶広州地下鉄5号線 五羊邨駅B1出口

東北料理…「餃子」

【老北方餃子王】

餃子  老北方餃子王

深セン羅湖区の東門歩行街で10年の歴史を持つ東北料理店「老北方餃子王」。店名に冠した”王“の名の通り同店のイチオシは何と言っても餃子。”蒸し“と”茹で“の2種類の餃子を提供する同店では、ウイキョウ、キャベツ、アサツキといった中国野菜から羊肉、牛肉と中の具材を好みに合わせて選べぶことができる。モチモチの生地の中で野菜と肉の旨味が最大限に引き出された病みつき必至の同店の餃子はひと口サイズで食べやすく、ついつい箸がすすんでしまう逸品。また、餃子と並ぶ東北地方の代表料理「醤骨架」(骨付き豚の醤油煮込み)ももう1つの看板メニュー。ホロホロと柔らかく煮こまれた豚肉はビールのつまみに最高!深センに暮らす東北出身者の間でも有名な同店で東北の味を堪能したい。

老北方餃子王
住所:深セン市羅湖区解放路3034号湖北賓館2階
電話:(86)755-2589-0880 / (86)755-2556-6324
時間:11:00~14:00 / 17:00~22:00

最寄り駅▶深セン地下鉄1号線老街駅G出口

浙江料理…「マンダリンフィッシュの素揚げ」

【西湖公館】

マンダリンフィッシュの素揚げ西湖公館

広州市の観光名所のひとつ「広州動物園」の近くにある「西湖公館」。ここは、浙江地方の味を守る料理店。銭塘江(せんとうこう)流域の湖水から揚がる淡水魚などの魚介類と内陸の丘陵地帯で採れる山の幸が豊富な同省では、繊細な盛りつけと甘めの味つけの料理が魅力。そんな浙江料理を提供する同店のイチオシは、「マンダリンフィッシュの素揚げ」だ。古くは清の時代から食されていたというこの料理は、浙江で発達しその後中国全土に広まっていたという、この地方を代表する名物のひとつ。パリパリの表面とふんわりとした淡白な白身のマンダリンフィッシュに酸味の効いた甘めのソースが病みつきになる逸品。ひと口食べれば、中国東南部の200年の歴史に浸れるかも!?

西湖公館
住所:広州市天河区先烈中路85号浙江大厦3楼
電話:(86)20-3766-1998
時間:11:00~21:00

最寄り駅▶広州地下鉄6号線 黃花岗A出口

雲南料理…「雲南 揚げ豆腐」と「鴨肉ともち米の押飯」

【山茅雲南菜館】

雲南料理  雲南 揚げ豆腐

山茅雲南菜館

中国中西部に位置する雲南省。山の幸に恵まれ”植物王国“、”薬草の故郷“などと呼ばれる同省の料理は、省内の少数民族料理と四川料理が融合し洗練されてきたもの。「塩辛さ」、「旨味」、「酸味」、「辣み」、「甘み」と5つの味わいを持つため日本人の口にもぴったり合う料理に巡りあうことがあるという。天河区の龍口西路にある「山茅雲南菜館」は、本格的な雲南料理が楽しめると評判の料理店。豆腐を高温の油でサッと揚げた「脆皮豆腐」はサクサクとした表面の食感と、ふんわりやわらかな豆腐の食感が絶妙な1皿。雲南名物の「糯米香鴨」はもち米とローストした鴨肉との相性が抜群の人気メニュー。売り切れ必至のこの2メニューは外せない!

山茅雲南菜館
住所:広州市天河区龍口西路183号天逸酒店1階
電話:(86)20-8756-9166
時間:11:30~14:30 / 17:00~22:30

最寄り駅▶広州地下鉄3号線 岗顶A出口

湖南料理…「牛肉の赤唐辛子炒め」と「海老と長ネギの炒め物」

【蔵湘館】

蔵湘館  海老と長ネギの炒め物

湖南料理と聞いてピンと来る人はなかなか少ないかもしれないが、中国ではあの毛沢東の出身地として有名で広東省の街でも多くの湖南料理店を見つけることができる。広東省の北に位置し四川省にも近いことから唐辛子を使った辛い味つけの料理が多くある。ただ、四川の「麻辣」に対して「酸辣」と呼ばれる酸味の効いた辛さが特徴だ。広州市の「天河科学技術園」近くにある「蔵湘館」は、湖南料理がリーズナブルに味わえると評判の小さな食堂。「牛肉の赤唐辛子炒め」や「海老と長ネギの炒め物」などオーソドックスな家庭料理がメニューに並ぶが、どれも酸味の効いた爽快な辛さが新鮮なものばかり。毛沢東がこよなく愛したと言われる湖南の味をお試しあれ!

蔵湘館
住所:広州市天河区棠石路38号
電話:(86)20-8552-3072
時間:9:45~22:00

最寄り駅▶広州地下鉄5号線 員村駅A出口

四川料理…「鴛鴦鍋」

【川国演義】

川国演義 四川-鴛鴦鍋

日本でもお馴染みの四川料理。中国西部に位置する四川省は、肥沃な盆地で育つ豊富な農畜産物に恵まれている。雨が多く高温多湿な気候のため、病気予防に新陳代謝を促す辛い味つけの料理が発達した。その四川料理の代名詞とも言える「辛味」には、芳醇な香りピリっと痺れる刺激的な辛さ「麻(マー)」と唐辛子のストレートな辛さ「辣(ラー)」の2種類がある。天河区体育中心駅近くの四川料理店「川国演義」では、この「辛味」が味わえる「鴛鴦鍋」が人気。本場四川の「麻辣」が味わえる辛味スープとあっさりダシの白湯スープの2つの味が仲睦まじく1つの鍋で運ばれてくる定番の火鍋。自由に選んだ具材を”しゃぶしゃぶ“してまだまだ寒いこの季節を元気に乗り切ろう!

川国演義
住所:広州市天河区体育東路140-148号南方証券大厦4階
電話:(86)20-3887-9878
時間:11:00~23:00

最寄り駅▶広州地下鉄1号線体育中心駅

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