バードウォッチングの季節 in 深圳

2023/01/11

今年もまた渡り鳥の移動シーズンがやってきた。ここ深圳では、渡り鳥の移動ルート「東アジア・オーストラリア地域フライウェイ(EAAF)」上に位置する地理上、毎年大量の渡り鳥が通過する。何千羽もの渡り鳥がはるか北から、山や川を飛び越えた長旅の後、最終的に深圳に降り立つ様は、深圳の冬季シーズンの見物風景となっている。今回はバードウォッチングにふさわしい2ヶ所のスポットを紹介しよう。24723500_l (1)

深圳湾公園
「渡り鳥の天国」と呼ばれる深圳湾は、同地の有名なバードウォッチングスポット。越冬目的に秋になると北方より飛来し、春にまた渡去していく鳥を冬鳥というが、この冬鳥が毎年9月から翌年の4月まで大量に深圳に滞留する。
例えば、10月末からは、長いくちばしを左右に揺らして「千軍を一掃する」かのごとくわが領地といわんばかりにたたずむクロツラヘラサギが挙げられる。また、半日という長い時間を水の中でゆったりと過ごすアオサギ、干潟をパトロールするように渡り歩くシラサギや、一羽ずつ単独で餌を探すチュウシャクシギ、ソリハシセイタカシギなどが集まる。
夏の間は閑散とした湖も、冬になると遠くから来た「お客さん」の鳥で埋め尽くされ、水面には鳥の大群が、空には鳥が列をなして飛行する。このような壮観な風景が多くの写真愛好家を惹きつける理由である。
同公園では11月から12月にかけて渡り鳥の移動がピークを迎え、3月まで毎年無料のバードウォッチングイベントが開催されている。ケロト・3

【バードウォッチング期間】~2023年3月
【場所】深セン湾中湾閲海広場親水プラットフォーム
【アクセス】地下鉄:9号線深圳湾公園C出口から海浜観光道へ約200m
バス:浜海中バス停(浜海通り南側)、紅樹林バス停下車

福田紅樹林生態公園
紅樹林(マングローブ)自然保護区は中国で最も面積の小さい国家級自然保護区であり、深圳湾に残る最後の原生マングローブ湿地。統計によると、毎年10万羽近くの渡り鳥がこのマングローブ林で冬を過ごし、深圳で最も多いクロツラヘラサギの観測点として、ここにも多くの写真愛好家が訪れている。さぁ、週末はカメラを手に湿地へバードウォッチングに出かけよう。
※バードウォッチングの際は鳥を刺激しないよう、赤、黄などの色鮮やかな服装をしないこと。できるだけ自然環境の色に近い、緑や茶色の服を選ぶようにしよう。また、鳥を見る前に鳥図鑑で予習していった方がより楽しいバードウォッチングとなるだろう。wataridori

【バードウォッチング期間】毎週木曜と土曜9:00~11:00または14:30~16:30(天候に応じて変動あり)
【場所】福田マングローブ生態公園
【アクセス】地下鉄:竜岡線益田駅、7号線砂尾駅下車
バス:石厦南駅、藍湾半島駅下車

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