昆久子の知って得スル! 香港のメイドさん事情 第10回
第10回 メイドさんとの距離感
※ 本コラムは毎月第1週目に掲載
みなさん、こんにちは!
HKO ARIGATOO PHIL MAIDSの昆です。
今回のテーマはメイドさんとの距離感についてお話をしたいと思います。
香港の雇用契約書上、メイドさん達は雇用主様のご自宅での同居が原則となっております。その為、家族のように一つ屋根の下で一緒に暮らしているけれど家族ではないという日本ではあまり馴染みのない関係性がここ香港では生活の一部として、そして文化として根付いております。
メイドさん達の不満や契約解除の原因となりうる理由の一つに、プライバシーが守られていないという現実があります。オンとオフの切替をし気持ちよく働いてもらう為にも彼女達の居場所はご自宅のどこかに必要です。一人部屋が望ましいのですが、お子様とシェアの場合であっても、ゆっくりと国の家族と話せる時間を休みの日や休憩時間にとれるような環境を与えていただければと思います。
次に雇用主様との心理的な距離感、特に雇用関係をうまく保てるコツなどを弊社のお客様のお声なども参考にお話をしたいと思います。家族のように一緒に暮らしていても、家族や友達のように接しすぎないことがポイントです。要求を常に受け入れることにより、彼女達はそこから学び、要求がエスカレートする、ということをよく耳にします。例えば法定外の休暇の取得や給料の前借りなど、要求を言いやすい雇用主様になってはいけません。その都度、頭をかかえる羽目になってしまいます。主導権を与えず、雇用関係であることをきちんと自覚させ、求められている仕事を一生懸命頑張ることが自分の役割であることを意識させることが大切です。
日常のメイドさん達との生活の中で、何が家族と同じなのか、何が異なるのかをはっきりとわける必要があります。家族団欒で過ごしている時間や食事の時間は彼女達には遠慮してもらう、その一方誕生日や特別な日は家族と同様にお祝いをするなど、そういった工夫をされていらっしゃるご家庭もございます。
次号では雇用主様からのコメントをご紹介致します。お楽しみに!
☆ 弊社のメイドさんご紹介 ☆
ロザリナさん
アメリカ人、日本人のご夫婦の家で働いています。広東語が話せてしっかり者のメイドさんです。
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