香港・孟意堂の風水シリーズ!風水でMERS対策を考える

2015/07/07

中国で生まれ五千年以上の歴史ある風水。ここでは便利な風水の道具(ツール)をご紹介しながら風水の奥義に迫ります。

 

◆MERSコロナウイルス対策のキーワード◆
鳥インフルエンザ問題がようやく終焉したと思いきや、今度はMERSコロナウイルス(中東呼吸器症候群)の問題がここ香港、華南地区でも浮上してきました。香港はそもそも港町で海外からの旅行客も多く感染症に関しては特に敏感です。公立病院でマスク着用が義務付けられたり、空港等で水際対策を行う等、2003年に起きたSARSの経験も生かされているようです。

風水でMERSやSARSなどの空気によるウイルス感染対策を考えるとき、最も重要なキーワードになるのが「通気性」です。

MERSコロナウイルスの場合、ある病院の病室に排気口が存在しなかったため感染が拡大してしまったり、エアコンのフィルターからの感染が問題になったりしました。また、2003年のSARSの際には、トイレの汚臭からの感染が問題を大きくする原因の一つになりました。通気性に着目し、来たるべき冬からの時期に備える対策が必要です。

 

◆通気性を良くすることの大切さ◆
では、どのようなお住まいが通気性について優れているか見てみましょう。

例えば、以下の平面図Aのお住まいのように玄関から向かって左がわにも右がわにも窓が全くないと、通気性は良くありません。この場合、良いエネルギーは入りにくく、良くないエネルギーも出にくくなります。しかしながら、下の平面図Bのようなお住まいの場合は、いたるところに窓があるためエネルギーが出入りしやすい通気性の良いお住まいと言えます。

通気性 風水
トイレの換気にも注目してみましょう。例えば、平面図Bのようにトイレが窓際にあり、自然と換気できるのがベストです。しかしながら、平面図Cのようにトイレがお住まいの真ん中にあったり窓がない場合は換気によって汚臭を外に排気することはできないので、昨今は優良な吸気口があるとはいえ、汚臭がトイレに残るリスクはあります。

住宅事情が決して良くなかった頃に建てられた香港のマンションでは、トイレのすぐ前に台所があったり、台所の中にトイレがあったりしました。玄関に入るとすぐ目の前にトイレがあるマンションもあります。いずれにしてもしっかりと安全に排気されることが重要です。

風水で通気性を考える
◆久美子的住まいの通気を活用する奥義◆
住まいの通気性は、人の身体を流れる血液やリンパの流れに似ています。

人の血液やリンパ液に滞りがあれば健康が悪化するように、住まいの通気性が悪ければネガティブなエネルギーはある一定のエリアにどんどん溜まっていきます。そしてそれは、知らないうちに我々の健康や考え方や人間関係にネガティブな影響をもたらしてしまいます。

一方、血液やリンパ液がスムーズに流れていれば栄養が体内に運ばれ免疫力も高まり病気しにくくなるように、住まいの通気性が良ければ良いエネルギーを家の中に運ぶことができますし、それを家中に広げることができます。通気性が悪ければ、せっかく良いエネルギーがあっても家の中にとりこむことができず、また、ネガティブなエネルギーをデトックスさせることも難しいのです。

風も水も「動く」のがその本質です。

風水でなぜ「風」と「水」という文字を使っているかがこれでお分かりでしょう。通気性の問題は目には見えませんが、風水の大事なポイントの一つなのです。

 

彦坂 久美子
<プロフィール>
愛知県名古屋市出身。中国古代からの知恵である風水に魅かれ、
著名ブランドが認めた風水師デビッド•ソー先生の弟子として無常
派風水に師事。易経、四柱推命も含めた玄学に長年携わる。住宅、事
務所、店舗等の風水の他、店舗の開店日や引越し、結婚の日取り等
の選定、四柱推命を使い、結婚、子育て、ビジネス、健康等人生にお
ける様々な問題やニーズに対応している。

孟意堂
<問い合わせ先>
住所:Rm. 2912, Tower 2, Times Square,
1 Matheson St., Causeway Bay
電話:(852)9841-6366
ファクス:(852)2961-4800
<平面図A> 電子メール:kumiko6ring@gmail.com

 

 

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