風水の奥義を行く!第125回 君は金より美しい、の巻
中国で生まれ五千年以上の歴史ある風水。
ここでは香港の伝統的な風水をご紹介しながら風水の奥義に迫ります。
◆価値ある作品◆
香港の新たなステージの始まりです。
世界の金融市場として活躍してきた時代から豊かな文化も発展する時代へ、といわんばかりに「M+」と同じ西九龍文化区に香港故宮文化博物館が今月2日にオープンしました。香港故宮文化博物館では中国本土以外で最大規模と言われる914点の作品が展示され、その中の166点は何と中国の国宝級(国家一級文化財)の作品です。パリのルーブル美術館や北京故宮博物館から期間限定でやってくる価値ある作品もあり、ワクワクします。
この博物館にはギャラリーが9つあり、その中のギャラリー2は清朝宮廷文化がテーマです。豊かな経済力を基盤に、中国文化の花が咲き発展していった清朝6代目の皇帝・乾隆帝の時代。乾隆帝の衣服が象徴のように展示されているのは、文化発展への熱い思いが込められているからなのかもしれません。
◆辛金の価値◆
美しい作品は、その空間にいる人々の心を和ませ、人を引きつけるチカラがあります。孟意堂風水では、お住まいや店舗にゆかりのある素敵な作品をその場所の最も適した所に置くことで、その空間全体をいきいきと輝かせる方法を行う場合があります。美術品だけではなく人にもこうしたチカラがあります。美しい人に人々が注目するのは、有名な人であるからとは限りません。その人自身が美しく輝いているから近づきたくなる場合だってあるのです。
人をさまざまな角度から看ることができる四柱推命には十天干と呼ばれるエネルギーがあります。具体的には甲乙丙丁戊己庚辛壬癸の10種類のエネルギーのことで、この10種類それぞれに違った個性があります。たとえば丁火(ひのとひ)のエネルギーを持つ人にはキャンドルの火や星の瞬きのような美しさが、壬水(みずのえみず)のエネルギーを持つ人には水面に見せる美しさがありますが、宝飾品のようにキラキラと輝く辛金(かのときん)のエネルギーを持つ人は好感度ある美しさを持ち、人をぐっと引きつけるチカラがあります。そして、水で洗い布で磨かないと宝飾品が輝くことができないように、このチカラを軸に持つ人は常に努力して自分自身を磨き続けないと輝くことができない=価値を高めることができない、という命を持っているのです。
◆孟意堂風水的辛金の価値を高める奥義◆
宝飾品に価値が問われるように人にも価値が問われます。辛金のエネルギーを持つ人の場合、その価値は自分で決められず、周りにいる誰かによって決められる運を持っています。まるで、クリスティーズなどのオークションで美術品を誰かが見出し、価値を評価してもらうように、です。
宝飾品の場合は大きさとか透明度のような価値を決める基準があります。辛金のエネルギーを持つ人の場合は、自分の基準で自分の価値を決めることはできず、世の中の基準で価値の如何が評価されます。その価値を決めた誰かにチカラがあれば、自分が思っている以上に価値は高くなるでしょうし、さらなるチャンスがあるはずです。そのためには輝き続けることが必要です。
風水で辛金の価値を高める方法は、たとえば前述のような水で洗う方法と、火やハンマーの力で形を変えてしまう方法です。水で洗う場合は辛金にとっては心地良く、見た目にすぐ輝き美しさを発揮できます。しかし、火やハンマーを使う場合はプレッシャーが強く時間もかかります。現実的には、乗り越えなければならない壁が次々に現れ、「自分はなんてツイていないんだ。」と思うようなことが起きてしまいます。しかし、こういう試練の時期こそ辛金が最も磨かれる時期なのです。形を根本から変えることでこれまで見えなかった内面の美しさが発揮され、それに人間力が加わりこれまでの価値とは違った価値が生まれる、そういう力を持っているのが辛金を持つ人なのです。
彦坂 久美子
<プロフィール>
名古屋市出身。中国古代からの知恵である風水に魅かれ、著名ブランドが認めた風水師デビッド・ソー先生の弟子として無常派風水に師事。易経を含めた玄学に長年携わり、漢五派第七十三代嫡系・孟意堂として住宅、事務所、店舗等の風水、開業や引越し、結婚等の日取りの選定、四柱推命で人生の様々な問題やニーズに対応している。著書に「金運を引き寄せる孟意堂風水(廣済堂出版)」がある。
孟意堂
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