風水の奥義を行く!第79回 人生は七味唐辛子、の巻

2018/09/12

中国で生まれ五千年以上の歴史ある風水。

ここでは香港の伝統的な風水をご紹介しながら風水の奥義に迫ります。

 

 

◆七味の意味◆

仲村トオルさん主演のテレビドラマ「ラストチャンス・再生請負人」。ドラマの中でミッキー・カーチスさん演じる占い師が主人公に向かって言う「これからの君の人生は七味(うらみ、つらみ、ねたみ、そねみ、いやみ、ひがみ、やっかみ)唐辛子のようなもの」のセリフがこのドラマのモチーフになっています。しかし、恨みと言い、辛みと言い、いずれも受け入れがたい、ずいぶんな味ですね。
メガバンクの花形である投資部門で順調に、そして華々しく活躍していた主人公は、一転して子会社に出向することになります。出向先はこれまで経験したことのない飲食業で、しかも多額の負債と多くの問題を抱えています。社長に就任したとはいえ、それだけ責任は重く、超えなければならない問題が山積みです。でも、この主人公はそこから逃げようとせず、むしろ問題点に真剣に向き合い、クリアしようと邁進します。

 

◆七殺エネルギー◆

風水や四柱推命では、「七殺(日本では「偏官」)エネルギー」を持つ人はこの主人公のように問題を抱え幾度となく苦しい思いをし、広東語で言うところの「辛苦命(さんふーめん)」になると言われています。
「七殺」を持つ人は運気が乱れやすく、考え方や行動が世の中のルールとは違ったアウトローになりやすいのです。自分で自分の人生を破壊するような行動をしてしまうのも「七殺」の成せる技で、心が屈折しやすくひょんなことから道を誤る可能性も大いにあります。
そもそも「七殺」は自分自身を剋すエネルギーですので、まともにこのエネルギーを受けると人は当然苦しい思いをします。そのため破壊的行動を取ってしまいます。自分を剋すエネルギーでももう少しマイルドに作用する「正官」エネルギーを持てば、そんなに苦しい思いをすることはありません。
世の中は不公平にできています。

 

◆孟意堂風水的「七殺」を活用する奥義◆

しかしながら、「七殺」を持つ人は、問題が山積みであっても、大きな問題であっても逃げ出さない前述の主人公のように、その壁を乗り越えようと邁進できるパワーを持ちます。今の自分に妥協せず、自分の限界を突き破り、新たなステージを見出すことができるのです。しかも、このエネルギーに知恵が加わると「七殺」の持つ破壊的な性格が抑えられて味のある人となり、明るく聡明な人柄に人々が集まってきて成功することだってできるのです。
「七殺」を持つ人は良くも悪くも「そこそこの人生で終わる」ことができません。そして、先祖や親から与えられたものを受け継ぐ生き方ではなく、自分の力で勝ち取っていく人生を歩みます。苦しくても辛くても現状に満足せず「もっと先があるだろう」とか「いやいや、まだ途中。もっと極めればもっと面白いことが待っている」と努力する生き方を選びます。孟意堂の座右の銘である「今日の自分に明日は勝つ」に通じるものがあります。
前述の占い師は主人公に対してこうも言います。「これからは七味トウガラシをたっぷり効かせることで味に深みの出るような人生になる」と。「七殺」を持つ人は、「七殺」があるから、と投げやりになるのではなく、この「七殺」をどうやったら自分の味方にすることができるのかを考えるところから始まります。それがクリアできた人は、さらに人としての深みと魅力が増すのです。
このことは「七殺」を持つ人だけの特権です。世の中はやはり不公平にできています。

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彦坂 久美子
<プロフィール>
名古屋市出身。中国古代からの知恵である風水に魅かれ、著名ブランドが認めた風水師デビッド•ソー先生の弟子として無常派風水に師事。易経を含めた玄学に長年携わり、漢五派第七十三代嫡系・孟意堂として住宅、事務所、店舗等の風水、開業や引越し、結婚等の日取りの選定、四柱推命で人生の様々な問題やニーズに対応している。著書に「金運を引き寄せる孟意堂風水(廣済堂出版)」がある。

孟意堂
<問い合わせ先>
住所:Rm. 2201, Tower 2, Times Square,1 Matheson St., CWB
電話:(852)9841-6366
ファックス:(852)2961-4800
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