読むだけでママが笑顔に「ままサプリ」第261回
身体が感じるということ
ある吹雪の寒い日。
キッズスクールてくてくの杜はそれでも探検にでかけます。
吹き付けるアラレのような雪に「顔がいた~~い!!」「かえりた~~い!!」と言いながらも公園に到着。
ソリ遊びや雪合戦しているうちに身体は温まります。
じっとうつむいていた子供が突然「ヴォ~~~~!!」と雄叫びをあげました。
なかなか声が出ない子なので、くぐもった、腹の底から湧き出てくるような音にはじめは笑っているのかと思いました。
顔を見ると泣いています。
「寒い~~~!!!」
彼は身体の声を表現することができずにいました。
暑い日も寒い日も服装を調節せずもくもく歩きます。
雨なのにレインコートも着ず、傘もささず、トレーナーがぐっちょり濡れていくのを心配しながら見ていました。
そのうち紫色になった唇がガクガクと震えだします。
私が声をかけようとするといつも止められます。
「自分の身体を感じなくなったのは大人が先回りして整えるからだよ」
暑い、寒い、痛い、痒い、、、
そんな感覚を感じなくなったら人間は生きていけません。
今手を貸してあげることは彼の将来にプラスにはならない。
彼が「身体の声を感じる」ことが必要です。
そうはいっても毎回ガクガク震える彼を見るのは本当に辛いことでした。
しばらくすると、ウィンドプレーカーを着るようになりました。
感じたことが脳に繋がったのです。
こうして自分で学んでいく。
子供はなにもできないんじゃない。大人が待てないだけ。
待ってあげれば人生に必要なことは自然がちゃんと教えてくれる。
そして、昨日の「寒い~~~!!!」
これまで、暑くても寒くても言葉を発しなかった彼からでた雄叫び。
身体の感覚が言葉になった瞬間でした。
ああ、もう彼は大丈夫。
そう思うと愛しくて切なくて、抱きしめてあげたくなるのです。
けれど彼に本当に大切なことは「褒められる」ことでもなく、「アドバイスされる」ことでもなく、この経験がこの先に繋がっていくこと。
これからの彼が楽しみです。
いつも「ままサプリ」コラムをお読み頂きありがとうございます。
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Kyou氏 プロフィール
海外で3兄弟を育てる中、人を育てる一大事業に頼れるものが何もないことに疑問を持つ。現在上海ママたちに心理学、統計学、コーチングなどを基にした「ままサプリ」展開中。香港にて講座開催中♪
zets_ppw@pocketpage.com.hkまでお問い合わせください。
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