マリリンのぶらグル巡り Vol.45

2018/06/06

香港初!ペルー料理と中華料理が融合した 「Chifa」が中環にオープン!

ここ数年、香港ではペルー料理と日本料理を組み合わせた「ニッケイ料理」のお店が注目を集めていて世界中で食のトレンドの一部となっている。しかし、ペルーでは「ニッケイ料理だけではなく、19世紀から20世紀にかけて中国、特に広東省南部からの移民が移り住み、その食文化が融合したペルースタイルの中華料理「Chifa」があるのをご存じだろうか。1920年、ペルーで初めて「Chifa」レストランがオープン。現在では、老若男女から強い支持を受ける国民食の一つとして親しまれている。そんな「Chifa」店名にも使用した「中華×ペルー料理」を提供する香港初のレストランが中環(セントラル)のソーホー、Peel Street(ピールストリート)にオープンした。

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店内のインテリア

「Chifa(チーファ)」はもともと中国語の食事をするという意味の「吃飯(チーファン)」が語源となっていると言われ、「家族や友人と食事を楽しむ」という意味を表す。当時は、経済状況から移民してきた中国人が食材を本国から輸入するのは容易ではなかった。そこでできる限り、国内で中華野菜を栽培したり、調味料を製造したり、ペルー人の好みに合うような味付けにしたりと工夫を凝らしながら料理の視野を広げていき、中華料理をペルー風に発展・進化させた料理。ペルーの首都リマのあちこちには数多くの「Chifa」レストランが軒を連ねている。そんな「Chifa」を香港でもとオープンしたのは、和食×ペルー料理を提供する「Tokyolima」をはじめ、イタリア料理店「Pirata」、スペイン料理店「Optmist」などの人気の高いレストランを展開する「PirataGroup」。ペルー出身の経験豊富なシェフが本場の味を充実に再現する。

メニューは、小皿料理から餃子、麺類、飯類、海鮮、肉、デザートとバラエティーに富んだ構成になっていて少人数から大人数まで楽しむことができる。その中でも注目したいのが、同店で毎日作っている蒸し団子や餃子の数々。エビやシイタケ、ニラを練り込んだ生地で包み、透き通るように蒸した「Juanito’sGreenDumpling」やシイタケ、ヒラタケなどのキノコ類を色鮮やかなビートルートで練り混ぜて皮で包んだ「CrystalDumpling」。醤油で食べたいというところだが、ペルー料理を感じるライムジュース、青ネギ、ニンニク、ショウガを混ぜたソースで一風変わった味わいを楽しもう。

 

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透き通る皮が見た目も綺麗な 「Juanito’s Green Dumpling」

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鴨肉と中華野菜を巻いてペルーの トウモロコシソースを和えた「Duck Spring Rolls 」

Chifa料理の中でも最も伝統的な料理でペルーの人々に親しまれているメニューの「LoMeinNoodle」は、ピーナッツや六角、山椒、チリを合わせた味わい深い自家製のソースを混ぜて、砕いたピーナッツとリンゴのスライスを和える。ほんのりとしたリンゴの甘さが塩気との絶妙なバランス。牛肉を中華鍋でソテーし、醤油と黒酢で味付けした「LomoSaltado」はフライドポテトを添えたぺルビアンスタイルでいただこう。チャーハン「Rice&Meat」は、ローストチキンや黒ゴマ、揚げワンタンとご飯を混ぜた炒飯。シーフード好きには、エビやイカ、ペルー産の黄唐辛子を混ぜたピリ辛さが魅力の炒飯がおススメ。

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ペルーの代表的なカクテル、 ピスコサワーをアレンジした 「Trip to Home」(左写真)

伝統的なChifa料理のレシピを 使用した「Lomo Saltado 」(右写真)

 

さあ、さっそく香港発のペルー料理×中華料理「Chifa」を味わいに足を運んでみよう。

Takasima
Chifa
住所:G/F., 26 Peel St., Central
電話:(852)2311-1815 時間:月~木 12:00~23:00、金~日 12;00~12:30
ウェブ:www.chifa.hk

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