尖沙咀の立鮨(SUSHI TACHI)はいかが?
今の東京でも、小さな空間で座る席がなく、立ったままで美味しい料理を食べれる店がたくさんある。その「立ち食い」という文化を導入した大人気の店-立鮨が尖沙咀の金馬倫道に開店した。
経営理念
創業者Keeman氏は自身が週に3回、寿司を食べる程の大の寿司好き。いつか自分の店を持つことを夢に見てきた。しかし、土地価格が世界一と言ってもいい香港で店を開くという事は非常に難しいことである。多くの経営者たちは、店の賃貸料、人件費、材料費コストも抑えることになる。結果、手ごろな価格で品質の高い寿司を客に提供することが不可能になってしまう。それは同氏の経営理念ではない。
2年前、彼は「立ち食い」という日本文化を始めて知った。客が立ったまま料理を食べれば、通常より早く食べ終わり、回転率が上がる。薄利多売という方法を選択すれば自身の経営理念を実現できる。その後、彼は10ヶ月間をかけ準備し、「立鮨」を開店させた。その店名の意味は客のために手頃な価格で高い品質の寿司を味わせる立ち食い寿司店である。
癒し効果のある店内装飾
店内に入ると、まず目を引くのは本物と見紛う程、見事な桜の木の装飾。生活や仕事のストレスを癒すため、花見のような空間を演出。11人入店することができ、荷物を置く場所もあり、決して窮屈とは言えない。
驚きのクオリティー
同氏の寿司に対するこだわり、立鮨が提供する寿司は必ず幾つの要求を達成しなければならない。
日本各地から、新鮮かつ、その時の旬の食材を厳選する。北海道からは貝類、静岡県からは金目鯛など、愛媛県からは鮪と8軒の仕入れ先から吟味する。客に最も新鮮な寿司を味わってもらえるよう、すべての食材は毎日航空輸送で店に届いた後、15年以上経験がある料理人が腕をふるう。もちろん、季節によって期間限定の寿司もある。
すし飯は他の香港寿司チェーン店と違い、関東の伝統製法を使って、酒かすから発酵させて作られた赤酢と福井産の米ですし飯を作っている。普通の米酢で作ったすし飯より濃厚で香り高い。
更に、立鮨はネタの種類によって様々な工夫を施す。例えばイクラに柚子の粉をあしらう。鱈の白子寿司(HKD48)の滑らかで絹のような食感はぜひ試すべきであろう。北海道のバフンウニ寿司(HKD68)には濃厚なウニの風味と口に入った瞬間で溶けるような極上の食感。それぞれの寿司はそれぞれの旨味がある。ぜひ試して頂きたい。
立鮨 Sushi Tachi
住所:Shop D, G/F., Cameron Plaza, 23 Cameron Rd., TST
電話:(852)2836-3830
時間:12:00~22:00
フェイスブック:SushiTachiHK