【長期休暇はITのおかげ!】兆星電脳有限公司(広東省佛山市)
IT サービスの仕事で華南地区を忙しく走り回っている著者によるコラムとなっていますが、この夏は休暇も兼ねて2 か月近く会社を留守にしています。この記事が掲載されるのは9 月中旬なので既に夏休みは終わっていますが、皆さまの夏はいかがでしたか? 日頃IT の何たるかを顧客企業の方々に話して回るのが本業なのですが、実際にIT のありがたさを実感するのは仕事から離れた時なのかもしれません。会社から何千キロも離れたところにいてもお客様やスタッフからいつものようにメールが届き、それに返信できる世の中です。SNS にも頻繁にメッセージが来ますのでそれにほぼリアルタイムで応答もできています。
企業でIT を導入する目的は業務効率の向上やコスト削減、それに情報伝達の迅速化になりますが、それだけでなく遠隔地での業務遂行も可能にしています。IP 電話サービスを使えば世界中どこにいても一律料金で通話可能ですし(SNS 間では無料)、基本的なコミュニケーションはメールが主体だと思います。つまり、デスクワークであれば基本的にオフィスにいなくても大方の仕事は可能ということになります。社内業務の重要データはVPN を駆使して社内サーバに接続するように設定しておけば比較的安全にデータを取り扱うことも可能です。実際に人に会って話をすることはできませんが、テレビ会議やSNS のヴォイスチャット機能等を駆使すれば相手の顔を見て話しができますので、100%代替とはいきませんが大方の目的は果たせるはずです。(毎日の仕事が営業で外回り、という方にはお気の毒ながらそう簡単にはいかないかもしれませんが…)
つまり、会社に出勤しないことが休みという定義なのであれば、IT がこれだけ発達した現代において人々はより多くの休暇が取れるはず、ということです。それを実践すべく今回かなり長期で会社を離れていますが、今のところ特に問題は発生していません。メールも常に返信していますし、電話も全世界で着信できるので、お客様は私がまさか海外にいるとは想像すらしていないのではないでしょうか。それほどIT が発達した便利な世の中だということですね。確かに、弊害もあります。何時でも何処でもコミュニケーションが取れるということは、自身の都合に関係なく外部世界からのリクエストに応えないといけない、ということにもなります。便利イコール素晴らしいというわけではないのがIT の実情ですが、それでもうまく駆使すべきというのがIT 専門家である我々の考え方です。
本来このコラムは企業向けのIT ソリューションを紹介するところなのですが、今回はあえて休暇中にIT のまた違った有用性を考えてみました。この記事を読んでいただいて、皆さまが業務効率を維持または向上したまま一日でも多く休暇がとれる日が来ることを願っています。ちなみにこの記事はサハラ砂漠からさほど遠くないところに位置する辺境の街にあるカフェで執筆したものです。
赤座 卓也( あかざ たくや)
兆星電脳有限公司
TERASTARS Computer Ltd.
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