五臓六腑に染みる…健康のもと【薬膳スープ】って?
香港人にとって健康維持に欠かせない日常的な食べものとなっている薬膳スープ。身体にいいのは分かるけれど、何に効くのか、どこで手に入るのか、よく知らないという人も多いのでは?ここでは、そんな薬膳スープについてご紹介。
そもそも薬膳とは?
「漢方」が動植物や鉱物の生薬を用いて自然治癒力を引き出す東洋医学を指すのに対し、「薬膳」とは季節や体調、体質に合わせて食材を選択し、普段の生活のなかから健康を目指す食事法のこと。血行やリンパの流れをよくする食材を組み合わせて摂取することで体調不良を改善したり、美肌作りや老化防止に繋げることが期待できる。
薬膳食材ってどんなもの?【 主な食材一覧】
山芋
山薬とも呼ばれ、胃腸強化食材として健康維持のために重宝されている。
クコの実
眼精疲労の改善など目にもよいほか、古くから不老長寿の薬とされてきた。
棗(なつめ)
胃腸の調子を整えるほか、不安感を和らげることで更年期の心の乱れにも効くとされる。
白キクラゲ
呼吸器系強化やのどの渇きにおすすめ。
はとむぎ
水分代謝を高め、むくみをとる。またシミなどの肌トラブルにも効果的。
どこで飲める?
香港人は家庭で作ることも多いため、効能ごとに調合されパッケージ化された乾燥食材が手軽にスーパーなどで手に入るほか、広東料理店などでもいただくことができる。
もっと手軽に試すならレトルトパウチもおすすめ!
主要なMTR駅構内には必ずといっていいほど出店している薬膳スープ店「健康工房」や、香港内に60店舗以上展開する「余仁生」などでは薬膳スープのレトルトパウチが販売されており、一度試してみたいという人にはおすすめ。