「抜歯のシステム」NEVER MIND 何があっても没問題!

2019/06/26

Help ! I need somebody!

ごはんが食べられない〜(涙)

抜歯に行くも謎のシステム…日本ではありえないだろ!

in広州!!

海外で生活をしていると、日本での生活とは大いに違うことは当然、多々あるだろう。ちょっとした買物から交通システムまで、良くも悪くも、日本ならなんてことないのになーってことにまで頭を悩ませてしまう。そんな中でも、体に関する不具合はもう、困る、悩むどころの騒ぎではない。

é ê^2と、前置きが長くなってしまったが、そう、先日、あてくしは「歯」で困っていた。一番奥の歯(親知らずではない)がマンガの書き文字のごとく、ぐらぐらしていたのだ。その手前の歯は以前抜いてしまってたので、奥歯は誰にも寄りかかることなく、単独で、けなげにがんばっていた。そいつがとうとう、ぐらぐら。ちょいと力づくで引っこ抜けるんじゃないかと思うくらいに、ぐらぐら。これぢゃごはんも食べられない(涙)。でもなー、素人考えでやっちゃうと、下手したら神経から脳に……など怖ろしい結末も有り得るし、Help! I need somebody! と、とりあえず近所の歯医者さんに飛び込んでみた。

じゅん:すいませーん、歯を抜いて欲しいんですがー(我要……歯を抜くジェスチャー)

受付嬢:??????(目が点)

情けないほど会話になってない……。丸9年も広州にいながら、このていたらく。しかーし!受付嬢のスマホ翻訳システムでなんとかなっちゃうのである。そして、年若きドクターも登場、簡単な英語が通じればこっちのもんだ! ドクターに向かって大きく口を開け、実際にぐらぐら加減を見せつける。ほらね、ほらね! 親知らずじゃないよ、 普通の歯だよ! これでおいくら万円?  オッケー、150元ね、と値段も確認、す みやかに診察室へ。ここでも会話はスマ ホ翻訳システムで行われる。
ドクター:麻酔を使います。大丈夫です か? アレルギーなどはありますか?

じゅん:没有、没有、没問題〜!
さあ、ちくっと麻酔を一発、効いたところで抜歯にかかる。むぎゅっ。終わり。……え……もう終わり? これだけ?本気(マジ)かー! 抜いた所に綿を詰め、しばし、ぎゅうっと嚙み締める。落ち着いたところで受付に戻り、お支払い。笑顔で見送る受付嬢とドクター。し、しかし!
じゅん:あの〜、身分証や名前などは……

ドクター:あー! ん〜、微信使ってますか? では交換(とQRコードを出す)。
え? これだけでいいんすかー。そして当日〜3日後まで毎日、ドクターから歯や体調を気遣ったメッセージが届いたのである。麻酔を使ったし、保険点数請求とかどうなんだろー? と心配になったけど、ま、万事目出度し!

é ê^1さて、ここまで読んでいただいて、みなさんはどうお思いだろうか。あまり好意的には感じられないかもしれない。しかし、困っている人を前にして自分ができうることをしてくれたドクターには感謝のひと言っす! そして、広州での日々の生活で、宅配兄さん、コンビニねえさん、山東煎餅のおばちゃんたちから、そういった気持ちが常に感じられるのが嬉しくて、だからここでの生活がやめられないんだなー(笑)。規則と人情、どちらも必要で、でも、これらは白黒つけちゃならねぇぜ! なーんて思う、今日この頃なのであった。

あ、おかげさまで、ごはん時はすっかり楽になり、硬いものでもなんでも食べられるようになり(もぐもぐは左側だけですが)幸せです❤


[ヘイワード 順]
「母」、「妻」、「日本語教師」、「大学生」、「ライター」、「女」の“6足のわらじ”を履いて、中国は広州でパタパタと、何でもかんでも「なんとかなるさー」で乗り切る毎日。広州歴5年になるも中国語は駄目駄目レベル。夜ごはんの主食はビール。

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