「仕事に魂を込めているか?血のかよった仕事をしているか?」CYNERGIトップスタイリスト・濱島 一二
こんにちは。濱島と申します。最近の諸事情で、皆様大変な思いをしている事と思います。
中国においても、日本においても、他の地域においても、それぞれ同じ気持ちだと察します。今、私たちの生活において、これ程規制されている時期は過去に無かった事だと思います。未知の不安は誰にでもありますが、法律・政策・習慣などの違う外国で、知り合い・友達・仲間のいる事をとてもありがたく思い、日々、感謝しています。
これから先は私事になりますが、お時間が許せば読んでみてください。
私は日本で33年、中国広州において10年、美容師の仕事をしています。おかげ様で、ある程度、皆様の支持を得て、30年以上も美容師の講師としても働いてきました。
ここからが本題ですが、私は常々、スタッフ・受講者・雑誌等で「私達美容師は一流の技術は持たなければいけない。プロだから持っていてあたりまえ。ただ超一流の技術は、必要があるか無いかは分からない」と言ってきました。
超一流・一流・二流の技術の差がどこにあるかは分かりません。技術者としての匠の世界がどこにあるのか?どこまで追求すれば理解できるのか?これも今でも分かりません。
ただ、先日、ある親友から話をうかがいました。その親友の師匠である方が、生前言っておられた言葉です。
「仕事に魂を込めているか?血のかよった仕事をしているか?」
がぁ~んと心を打たれました。
今までにも聞いたことのある言葉にもかかわらずです。
思えば、美容の仕事に就いて40年以上の経験がありますが、振り返ってみると、10年ごとに何らかのターニングポイントがあるようです。
21歳
美容の世界に入る(興味は無かった)
31歳
全国の講師会の仲間に入れていただいた
42歳
この頃、最後に勤めていたサロンの先生の言葉を思い出し、すごい成長を遂げることができた
54歳
中国へ出て来て、新たな成長を感じた
そして、64歳の今、「仕事に魂を込めているか?血のかよった仕事をしているか?」この言葉がこれ程、心にひびいた事はありませんでした。64歳の私が何故、この言葉に今更のごとく感銘を受けたのは?謎は謎です。ただ、思いを持っていれば、またさらなる一歩を踏み出す事ができます。人間は、いつまでも成長を望む事ができるものだと感じました。
最後に、この時期に仕事、または生活に不安を持っている方々に、何かしら伝える事ができればと思い、筆を取りました。お互いに頑張りましょう!!
濱島 一二
広州老舗日系美容院『CYNERGI』トップスタイリスト