季節の風情を楽しむ深セン 5

2018/05/29

避暑地の散策
さて、今回は“山麓の避暑地”を散策する。前回の登山で紹介した梧桐山の北西側山麓は現在、急ピッチで変貌しつつある。気温は羅湖と比較しても5〜6度は低い。梧桐山から心地よい吹きおろしの風が更に体感温度を下げる。これから夏本番を迎え、都会の猛暑を避けて風情を楽しむには是非お勧めのスポットである。深センにこんなところがあったのか!と感動していただきたい。

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野生鴨や農家豆腐、青菜等の自然料理(素食)を食べて田舎生活体験ができる民家やローカル食堂が以前から点在していたが、最近は民家が民宿やカフェ、ブティックに変身、まるでプチ軽井沢(古いかな?)。

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アクセスは便利。羅湖駅近くの総合バスターミナル(建設路三島中心1F北側)から211番のバスに揺られて小一時間、梧桐山市場で降りて茂仔村の散策開始だ。バス道を少し戻った川沿いにある木製の憩いの休憩場もいい。さっそく飯なら「農家菜館」。「芸術在場珈琲画廊」では各種珈琲、カクテル、なぜかマグロやサーモンの刺身までメニューにある。脇道を自由に散策すると、絵画や装飾品のお店も点在する。

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メインストリートの望桐路に戻り、通りの突き当り梧桐山登山道口にある大門の手前を右折して約100m、美食街の看板を更に右折すると坑背村通りへ。ドニーイェン主演の映画「葉問」(実在の武術家=ブルースリーの師匠)で有名になった咏春拳道場の前に自然の湧き水を提供する小屋がある(ただし有料)。更に通りを進むと左右に民宿やカフェ、ブティックがたくさん誕生しつつある。坑背村通りの超狭い脇道に入ると自然素食店があちらこちらに。休憩がてらに食してみるのも趣向である。 最近この周辺は中国の書家や芸術家が住み始め、それっぽい人たちが、それっぽい服装で生活している。彼ら彼女らは創作活動のかたわら、ブティックやプチホテルを構え、訪れる人へのサービスも提供する。雰囲気もそれっぽく、もの静かな語り口調であり、芸術の心を諭されているように感じる。俗界から仏門へ出家人の“御守りグッズブティック”(筆者が勝手に名付けた)もある。

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梧桐山を見上げる大自然の中で、野鳥のさえずりをBGMに、野生鴨料理を冷えたビールでたしなむ。俗人にはこのような心の贅沢があって幸せを感じる…。 時間と体力に余裕があれば更に新田村まで歩くのも良い。この周辺一帯をグルっと一周することになる。ここにはグリーンロード(緑道)と名付けられたルートがあり、まるで樹木のトンネルであり、木々の“気”をもらうはずである。
※最近の週末はここも混雑してきた。もし可能なら平日に休暇をとって訪れることをお勧めしたい。

さて、このコラムは今回でひとまず終了である。お付き合い頂き、心より感謝する。皆さん、深センへ行ってみなければ、と思ったであろう…再見!

宮城 紀生

 

 

 

 

 

 

深セン在住15年のベテランコンサルタント
宮城 紀生
miyagi@waya.net.cn

WAYA

 

 

深セン華日(ワーヤ)コンサルティング
会計財務税務の実務、法律相談
深圳市福田区深南大道6021喜年中心A610

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