広東エリア・とんかつ特集

2018/01/03

ギュッと詰まったロース肉にサクサクの衣。噛みしめる度に溢れ出てくる甘い脂。とんかつというやつは優しさと甘みに満ち、がっつりした見た目とはうらはらに繊細な輝きを放つ。あゞ、中からジュワジュワと溢れ出る肉汁が口の中一杯に広がる時、私は日本を出ても美味しいとんかつに巡り合うことができるのだという感動と興奮に身体を打ち震わせる。最近、日本で番組化までされた「東京とんかつ会議」を愛読書としている編集部Fが、広東で噂になっている“とんかつメニュー”を緊急レポート!

カツカレーファンに朗報♪
食べ盛りのお子様から今日はガッツリいきたいという食欲旺盛のあなたへ「竹馬カツカレー」!

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ランチにはロースとんかつ定食(50元)もオススメだが、竹馬の隠れ人気メニューと言えば「竹馬カツカレー(68元)」なのである。煮込みに4時間かけた牛すじ肉がたっぷりととけ込んだ、具だくさんカレーの上に鎮座するお行儀の良いロースかつ様を前にして、“ルー&カツ・黄金のハーモニー”に期待が高まる。まずはカツを一口。カットされたトンカツは、最も幅の広い部分がロースの芯であり、肉身と脂身のバランスが良い。そこから食べれば最も美味しい瞬間が味わえるのだ。最上質のロース肉は下ごしらえに手間をかけ、肉自体の旨味と香りをしっかりと残している。しかも、これだけの厚さがあるのに、口に入れた瞬間、ジュワっと柔らかい!次に、もはや牛すじがルーと一体化したトロントロンのルーとともに口へ運ぶ。う、美味い!!このハーモニーは味わったものにしか分からない。

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ゆき:広州4年目、JAZZと麻雀をこよなく愛する36歳独身ゴルフスコアは120。あた名はウナギイヌ‧オバQ‧唇おばなど…そこから派生したオリジナルカクテル”セクしシーくちびる”好評販売中

日式居酒屋でもある同店では「かつ前」も愉しみのうちの一つである。ちなみに「かつ前」とは、とんかつを食べる前に飲むお酒のこと。アテとしての塩とんかつ以外にも、酒盗チーズなど多彩なメニューが揃う当店では、お酒を頼まない訳にはいかない?!なんてことになるかも♪看板娘のゆきちゃんが、笑顔でお迎えしてくれる。

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竹馬 TAKE-UMA
住所:広州市天河区珠江新城华成路2号104舗
電話:(86)20-3832-5602、(86)135-3949-5338(ゆき・日本語可)
時間:11:30~14:00、17:30~23:00

 

 

 

柔らかく軽やかなカツに閉じ込められた肉汁と、甘酸のバランスの取れたソースが絶妙にマッチ。
同店の看板メニュー「特製黒豚とんかつ」を食す

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imgpsh_fullsize-4広州東駅周辺エリアで、13年間もその味を守り続ける日本料理界の大御所「桜井・達磨日本料理」の特製黒豚とんかつ。黒豚ロース肉を使用したこの特製とんかつを目当てに、広州滞在歴の長い日本人常連客が足しげく通うというのもうなずける。菜種油でカラッと揚げられた衣は香りよく、肉質の良さが引き出されているのが分かる。断面はキラキラと肉汁で輝きを見せ、噛めばしなやかで歯に吸い付くようだ。まさに黒豚自体が持つ、品のある甘さを生かした揚げ方なのである。そして特筆すべきは、6種類の果物をふんだんに使用した、同店のオリジナルの添え付けソースだ。果物の甘みと酸味が見事に融合し、とんかつの脂っこさを消し去ってくれるので、後味のキレが良い。

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シャキシャキの千切りキャベツとレモンの盛りつけ方には気品さえ漂う。天河エリアにて、創業以来の変わらぬ味と製法で愛され続ける絶品とんかつは、是非とも味わっておきたい。

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桜井・達磨日本料理
住所:広州市林和西横路89号景星ホテル2階
電話:(86)20-8758-8939、(86)136-2519-7663(劉・日本語可)
時間:11:30~14:00、17:00~23:00

 

 

 

 

 

厳選された良質黒豚が自慢の旨みたっぷりジューシーとんかつ
10月14日に、羅湖の華都園大厦(旧西武大廈)にグランドオープンした「良質素材工房 粋」。豚肉料理が評判の同店、一押しメニューの「とんかつ」は、豚肉本来の旨みがジュワッと肉汁に溶け出し、香りも豊か。このハイレベルのとんかつを提供できる秘密はなんだろうか。お話を伺ってみると、決して妥協を許さないこだわりが感じられた。

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近年、中国内では健康志向にシフトする傾向があり、安心・安全な日本食材に対する需要は近年、更に高まってきているが、関税や輸送コストの問題で輸入に頼りきりというわけにはいかないのが現状。そこで、同店では広東省にある良質な食材に目をつけたのだ。絶品とんかつの秘密は、日本での養豚の経験がある日本人技術者が広東省で育てた有機黒豚を使用している点と、ホテルに入る和食店の総料理長や、飲食企業でのフードアドバイザー、料理専門学校での講師、はたまた日本トップスターが香港に滞在する間の専属シェフを務めた和食を極める職人が監修したレシピを導入している点だ。今後、オフィスビルなどでカツサンドのランチボックス販売なども行っていきたいという同店は、今後も、良質素材から生み出される逸品と、新たなチャレンジで、お客を楽しませていくことだろう。

【良質素材工房 粋】
住所:深圳市羅湖区東門南路華都園大厦(旧西武大廈)14楼
電話0755-2591-7425
携帯135-3073-6535店長安まで(日本語可)

カリッと香ばしいトーストとサクッとしたとんかつがベストマッチ!

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軒先には赤提灯が並び、暖簾をくぐれば、我が家のようにホッとひと息つける空間が広がると共に、スタッフたちの温かな笑顔が出迎えてくれる、南山の名店「芝桜」。同店の一押しカツメニューは、「カツサンド」。パンはこんがりとトーストされ、サクッとした食感。カツはもちろん柔らかくてジューシー。味のアクセントとなっているのはコールスローで、絶妙な塩気がソースの甘味とうまみを引き立てている。特筆すべきは、こちら、冷めてもおいしいカツサンドであること!!もちろん出来たてが一番だが、時間が経って少し冷めても、お肉の柔らかさは全くと言っていいほど変わらず。お店でみんなでワイワイといただくか、テイクアウトをしてお家でゆっくり楽しむかはあなた次第。いずれにしても絶品!海外でこんなにおいしいカツサンドが食べられるとは!と感激する方も多いであろう。最後に、美鈴店長からひと言、「当店のカツサンドは、日本人のお客様に特に人気です!ご来店の際はぜひ一度お試しください。」

【日本料理 芝桜】
住所:深圳市南山区繽粉假日花園一層308-16号(ホリデーインホテル裏)
電話:(86)755-8602-1878

ほっと一息つける懐かしい”The ニッポン”の味、ジュワッとお出汁が絶品のかつ煮

IMG_0750深圳でも一二を争う日本料理屋激戦区の南山で、今年7周年を迎えた「味彩」。同店の魅力はなんといっても、料理のバリエーションと、とてもフレンドリーなオーナーだ。毎晩のように常連が集い、初対面同士でも皆が気さくに会話を弾ませながら、お酒、そして絶品料理を楽しんでいる。そんな味彩で、長く愛されている一押しカツメニューは「かつ煮」。柔らかく煮込まれた、たまねぎと椎茸に、ふわっと仕上げられた卵はお出汁が染みこみ、とんかつと共に頬張ると、ジュワッとほんのり甘めの懐かしい味が口いっぱいに広がる。同店は、とんかつ、黒豚串カツなど、カツメニューが豊富だが、日本を思わせる懐かしの味が堪能できる「かつ煮」は、特に人気の高いメニューなのだとか。「地元の味に近く、自分自身も大好きな味。味彩のカツメニューの中では、やっぱりかつ煮が一押しだね。」とオーナー自身もお気に入りで、約2ヶ月に1回主催するゴルフコンペ後の親睦会でも、必ず提供するメニューだそう。足を運んだ際は是非、お試しを!

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【夢厨房 味彩】
住所:深圳市南山区東華園5棟102室
電話:(86)2652-3996

 

 

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