リクエストも出来る庶民的な和食が人気「広州深夜食堂」広州市天河区

2015/10/12

【広州深夜食堂】

広州深夜食堂「深夜食堂」―この名前を聞けば、2009年にヒットしたコミックの実写化ドラマを思い出す人も多いことだろう。気取らないマスターが大都会の片隅でひっそりと営む「めしや」。そこを舞台に紡がれる人情味溢れるストーリー。日本人であれば誰もがハッとするような思い出の一品とそれにまつわる物語は、私たちの”食の原風景“と言っても過言ではないのかもしれない。
そんな「深夜食堂」が広州にも現れた。その名も「広州深夜食堂」。様々な日本料理店で修行を積んできた料理長のインちゃん(常連客からはこう呼ばれている。)が、「他の料理店にはないものを作りたい」との思いから始めた料理店だ。「メニューにないものでも材料さえあれば何でも作るよ」という劇中のマスターと同じく、食材があればリクエストに応えてくれる。しかもあの「めしや」のような”ちょっとワケあり“的な雰囲気を漂わせる。

「めしや」のメニューには豚汁定食しかないが、ありあわせの食材を使ってお客さんが食べたいものを作ってくれる。ドラマのように、「広州深夜食堂」でも豚汁は欠かせないメニューになっている。そして同じように、メニューにない料理でもできるものならリクエストに応じてくれる。また、毎日、日替わりの料理がカウンターの上に置かれるので、今日はどんな料理が載っかっているか楽しみに出かけてみたくなる。ワケあってメニューを見ただけでは食欲がわかない人も、いいにおいの料理を目の前にすれば一気に食欲が戻ってくものだ。広州の日本料理店ではめったにお目にかかれない釜飯があったり、刺身のお品書きに「馬刺し」があったり、見ているだけでも楽しめるところが、「広州深夜食堂」をして”深夜食堂“たらしめている。
西京風豚バラ漬焼き いくらたっぷり!うにの茶碗蒸し 子持ちかれいの煮付け 温かいメニューも 焼酎や清酒も揃う かまどで炊くご飯は格別
メニューは、季節に合わせて旬の食材を加えた料理に変えられる。例えば、子持ちかれいの煮付け、西京風豚バラ漬焼き、うにの茶碗蒸しなど、お客さんの好む定番和食をアレンジした新メニューが加えられる。お値段も庶民的な低価格路線で、焼酎や清酒なども他店より若干安く設定されている。さらにオススメなのが、お得なセットメニュー!煮物、焼き魚、豚汁、サラダ、茶碗蒸し、ご飯のセットがなんと99元で提供されている!
店の看板をデカデカと掲げる料理店とは違い、「広州深夜食堂」には申し訳程度の表示しかない。確かに入口のオレンジ色の扉に「広州深夜食堂」の六文字を確認できるのだが、よく注意してみないとただの模様にしか見えない。過度の自己主張をしないシンプルで控えめな雰囲気は、”我が家“のような温かな場所であることの証でもある。広州にいる時点で誰もがある意味”ワケあり“、そんな”ワケあり“が集える広州深夜食堂の存在はありがたい。

広州深夜食堂
住所:広州市天河区天河東路信誠南街11号104
電話:(86)185-2078-5070(みどり)
アクセス:天河東路から信誠南路へ曲がり約30メートル歩くと左側に緑色の看板「三人行法国餐廳」がある。さらに歩くと左側に「広州深夜食堂」のオレンジ色の扉が見える。

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