「肴日本料理」珠江新城にオープン！

2016/10/05

木をふんだんに使用した明るい店内

9月6日、珠江新城・華強路の珠控国際大厦6階に日本料理店「肴」がオープンした。その店名の通り、目指しているのはこだわりぬいた”肴“を提供すること。日本から輸入する鮮度抜群の魚介類や良質な食材で作る料理をリーズナブルな価格で提供する。料理長は職人歴16年。魚料理、定番のおつまみから食事メニューにいたるまで、料理長渾身の和食が味わえる。

材料・製法にこだわった「黒豚とんかつ」

日本料理には様々な楽しみ方がある。すでに広州にはたくさんの日本料理店があり、最近では多くの店が厳選素材や鮮度を「売り」にしている。しかし、和食を振る舞う店であれば良い食材を揃えるのはは基本であり、良い素材が揃えられるというのは単にスタートラインに立てたということにすぎない。そこから本物の日本料理店になれるかどうかは、和食の様々なスタイルやサービスをいかに極められるかにかかっている。ご存じのとおり、同じ和食でも、料亭、割烹、小料
理屋、居酒屋では、雰囲気や求められるサービスが異なる。懐石などの本格的な日本料理を、カウンターを挟んで目の前の板前さんと話しながらいただく…。というのが本格割烹のスタイルだ。どのような料理を食べたいかを伝えれば、あとは料理人が料理を組み立ててくれる。料理人とのやり取りで、料理の楽しみ方が広がり、新しい味を発見ができるのがこのスタイルの醍醐味だ。本格割烹のお店は、時価であったりコースのみであったりと少々ハードルが高く感じられるが、「肴」ではもっと気軽にこのスタイルを楽しめる。お品書きにある料理のほかに、好みに応じてその日の食材で作った出来立ての和食を味わえる。

ソースは自家製オリジナルブレンド

それゆえ、その時々の手に入る食材によってオススメ料理も異なる。ぜひ、その日のイチオシ素材をその場で調理してもらおう。取材で訪れたときには黒豚が入っていたので、今回のイチオシ料理は「黒豚とんかつ」(68元)とのこと。この「黒豚とんかつ」からもこだわりが伝わってきた。「肴」は魚介類がメインのお店とはいえ、その他の食材を使った和食も極めている。とんかつについても、材料や調理法にはトコトンこだわりぬいており、「広州で一番のとんかつを作りたい！」という思いがあふれている。とんかつ作りでは、肉、パン粉、ソースの三点がポイントとなる。それぞれのこだわりを聞いてみた。
一、肉……独自のルートから仕入れる「黒豚」を使用。
二、パン粉……市販のものではなく、手間をかけて作った自家製のパン粉を使用。このパン粉で揚げるとサクサク感が違う！
三、ソース……自家製のオリジナルブレンド。ピーナッツとゴマを加えると風味豊かでマイルドな味わいに！

趣きのある入口から一歩足を踏み入れると、木の温もりあふれる和の空間が広がる。洗練された店内にはカウンター席に掘りごたつ式座敷席が整う。堅苦しくない雰囲気なので、同僚や友人との会食や家族の食事などでも気軽な割烹スタイルを楽しめる。

肴日本料理